毎日『会社いきたくない』と考えているなら病気のサインかも知れません。
体、心が壊れると完全には治りません。一生付き合っていく必要があります。
私自身が過去にうつ病、休職を経験したからこそ実体験を語ることができます。
ブラック企業、ブラックな環境で働いていると、それが当たり前となり洗脳状態に陥ります。
問題が起きて1日だけ『会社に行きたくないな』と感じたなら問題ありませんが、毎日続いているなら立ち止まってください。
あなたの心が悲鳴を上げているのかも知れません。
- 毎日終電まで働いて・徹夜も頻繁に発生
- 休日は当たり前のように出勤し
- 閃輝暗点を前兆とする片頭痛も発症
- 出社時の満員電車で吐き気がして途中下車
- 幼い子供がいる状態で3か月の休職で給与が激減
これらを経験した著者(40代の現役IT部長)が実体験を踏まえて『会社に行きたくない』と感じる理由や対処法、未来の選択肢について解説します!
毎朝「会社に行きたくない」と思うのは異常?
大事なことなので繰り返しますが、人間の心は簡単に壊れます。
『自分は大丈夫』『あの子は強いから病むことはなさそうだよね』なんていう話は妄想です。
逆に周りからは強いと思われている人に限り”責任感”が強く、きっかけ一つで精神疾患で病んでしまうケースを何度も目撃しました。
まずは自分が感じる『会社へ行きたくない』の頻度や深刻度をチェックしましょう。
誰にでもある“一時的なストレス”と、毎日続く“慢性的な苦痛”は違う
会社に行くたくないぁ~、と思うこと自体は誰しもが経験していることですよね?
私だって、いまだに思いますし、たまにではなく頻繁です(笑)
でもそれが、どの程度頻繁に起きているのか?深刻なのか、により対処は変わってきます。
- 体への不調が表れている(頭痛、腹痛など)
- 毎日『会社にいきたくない…』と考えている
- 出社しても集中できない・品質が悪い
- 何をしていても楽しくない
- 休日も家に引きこもりダラダラ過ごしている
もしこの中に2つ以上チェックが入るなら…要注意です。
特に、体への不調が表れているケースは…ヤバいです。
私の経験上ですが、頭痛や腹痛がうつ病や適応障害に多くあらわれる症状です。
記憶力が悪い、何度も同じミスを繰り返す、成長が見られない、、こういった特徴も精神的に病んでいる前兆と言えるでしょう。
あなたの状態をチェックする3つの質問
- 月曜日に休むことが多い
- 頭痛、腹痛など体調不良が頻繁に起きる
- 何をしていても楽しくない
上記のうち一つでも当てはまる場合、あなたの心と体は限界を迎えている可能性があります。
それぞれ詳しく解説します。
月曜日に休むことが多い
月曜日が重要なのではなく、週明け(休み明け)に休みが多くなったら要注意。
2週連続で休み明けんに体調不良で休んだ社員は要チェックとしています。
予定休なら問題ありませんが、体調不良による当日休暇が問題ありです。
サザエさん病は有名ですが、誰しもが経験をしている『日曜日の夜に憂鬱な気分になる』こと。
これが酷くなると月曜日(週明け)に体調に不調が出て休みが多くなります。
頭痛・腹痛が頻繁に起こる
頭痛と腹痛、精神的に追い詰められていると現れる体の症状でトップ2だと個人的には考えています。
私自身も、30代前半でブラックな現場で数か月働いていた時に片頭痛を発症。
今でも定期的に発症しています。(かなり辛い…涙)
頭痛や腹痛は、心や体がきつくなってきた時に、分かりやすく『限界だよ~』と伝えてくれるサインだと思っています。
稀になら大丈夫ですが、頻繁に頭痛や腹痛など今までに経験をしたことが無い体の不調が出た場合は要注意。
その他にも、以下のような症状が出たら一度立ち止まって見ることをお勧めします。
- 睡眠障害
- 食欲不振
- 動悸・息切れ・めまい
- 性欲の減退
- 勝手に涙が出る
- 疲れが抜けない
何をしていても楽しくない
- 休日も家で引きこもりがちになっている。
- 趣味をやる気にならない。
- 友達と遊ぶことも減った。
こんな症状があるなら心が疲れている可能性も。
断言しますが、こんな状態まで追いつめられるなら逃げなさい!
なんで仕事をしているのか?それは余暇を楽しむためですよ。言い方を変えると、人生を豊かにするため、プライベートを充実させるため。
それなのに、仕事が原因で心が病んで休日も楽しめない。平日の疲れをとるためにずっと寝ている…これじゃあ本末転倒。
会社に行きたくない理由は何か?原因を深掘りする
これまで解説をした症状に少しでも該当する場合は、会社に行きたくないと感じる理由、原因を考えてみましょう。
仕事内容が合っていない/やりがいがない
仕事は楽しいもの。だし、やりがいを感じるもの。これが大前提だと認識してください。
確かに、常に楽しいかと言われたらそんなことはないですよ。でもね、タイミングによっては楽しく感じる瞬間が絶対にあります。
- プロジェクトを完遂できてお客様が喜んでくれた
- 自分自身、部下の成長が垣間見れた
- 任させる範囲が増えた
これ以外にも色々なポイントで仕事に対して楽しさややりがいを感じることがあると思います。し、それが普通の状態です。
もし、惰性でやっている。仕事が一切楽しくないしやりがいを感じたこともない。成果を感じにくい。モチベーションが常に下がり続けている。こんな状態だと会社に行くこと自体が苦痛になり『会社に行きたいくないな』と考えるようになるかも知れません。
人間関係のトラブル(上司・同僚)
私もそうですし、あなたもそうかも知れませんが、、、人間関係のトラブルが一番のストレスとなるケースが非常に多いです。
会社で働く以上は、上司・同僚とのコミュニケーションは必ずと言っていいほど発生します。
そこでもし、パワハラ・セクハラ、無視・過干渉や、性格的にどうしても合わない上司や部下がいる場合は過度なストレスを受けることも…。
職場に味方が一人もいない場合もかなり辛いです。
正直、人間関係が良好であれば、多少業務がつらかろうが、給与が低かろうが幸福度が高い状態で働けるという研究結果があるほどです。
それくらい、人間関係は重要なのです。
労働時間・給与・評価が不公平
繁忙期に残業が多くなる。プロジェクトの納品前に忙しくなる。稼働時間に波があるのは当然のこと、ですが、常に忙しい・毎月残業が100時間を超えるようなブラック環境はNGです。
給与面も同様で、同業他社と比べた時に平均的な額をもらえているか?昇給も適度にできているか(能力に応じて)をチェックすることも重要。
企業に搾取されて安月給で働いているIT企業会社員もかなり多いです。
評価する側も人間なので、多少の不公平感は仕方がないですが…。
あまりにも評価が不当と感じる、成果を出しているのに評価に反映されない、など気になる場合は立ち止まって考えてみる必要があります。
我慢し続けた先にある“本当の危険”
ここからが本題、と言ってもいいかも知れません。
『会社にいきたくないなぁ』という心の声を放置し続けると、色々なリスクを放置することになります。
メンタル不調(うつ、適応障害)になるリスク
- 気分が落ち込む。
- イライラする。
- 泣きたい気持ちになる。
これらが一時的なら問題はありません。が、長期的に心がダメージを受け続けると”うつ病”や”適応障害”といったメンタルを不調を引き起こします。
『自分は強いから大丈夫…』『うつ病なんて自分には関係ない』『我慢するしかないんだ…』そう思って我慢を続けていると…。
気付いた時には心が限界を超え、病気を発症してしまうことに。
とにかく、心と体が限界を超える前に気付き、対処すること。これが何よりも大事だということを、あなたには覚えておいて欲しいと思います。
キャリアが閉ざされる「思考停止」の怖さ
若い時の方がキャリアチェンジに有利、これは事実。以前よりは改善しているとはいえ、です。
ブラック企業で搾取し続けて年齢を重ねれば重ねるほど、より良い企業への転職は難しくなるのは間違いありません。
まして、一度心や体が壊れてしまうと…さらに転職が難しくなりキャリアが閉ざされてしまう危険性もあります。
- 自分にはスキル・能力がないから転職なんて…
- 今の会社で一生働き続けるしかない…
- 限界まで働き続けるのが普通だ
こんな風にもし考えているのであれば、この記事を最後まで読んで行動してみて欲しいと思います。
忍耐力は大事です。少しでも嫌なことがあったら逃げるんだ!なんて言ってません。心や体のアラートをしっかりと受取、適切に行動してほしい、そう伝えています。
あなたにはもっと良い環境があるかもしれない
”あるかもしれない”ではなく、必ずあります。
少なくとも、この記事にたどり着き、現状から何とか脱したい!と考えて行動を考えているあなたには、必ず今よりも良い環境があります。断言します。
転職は“最後の手段”ではない
少し前から転職に対する世間のイメージも変わってきました。
CMは転職関連が非常に多く、キャリアアップのため転職を活用する若者も増えてきていると感じています。
また、終身雇用は終わりを迎え、一つの会社で定年まで勤めあげるのが普通の世の中ではなくなっています。
トヨタ自動車は、2019年に豊田社長が「終身雇用を守るのは難しい」と発言したことで、終身雇用制度の見直しが注目されました。その後、2024年8月からは、高度な知識や技術を持つ人材を対象に、職場の要望に応じて70歳まで再雇用する制度を導入するなど、雇用形態の柔軟化を進めています。
なにより、生成AIが急速な進歩を遂げて我々の日時用生活にも馴染んできている現状もあり、成長産業への転職やジョブチェンジはより当たり前になるでしょう。
というか、そういった働き方ができないとかなり厳しいと思います。
転職は「会社が潰れたときにするもの」「リストラにあった人がするもの」と考えてはいませんか?
その考えは間違っています。
今の会社に違和感があるな…。現状に課題・問題点があるかも知れない…。と気付いた時に考え始めるべきです。
というかですね、低敵的に自分の市場価値をチェックする、という観点を持っておくことが重要です。
あなたは商品なんです。その商品をより高額で雇ってもらえる環境に身を置く。働く環境、人間関係などのストレスを改善する意味でも、重要な考え方です。
成果を出す社員に対して適切な報酬(給与・ボーナス、昇給)を出す会社は比較的まともであるケースが多いです。
もちろん、評価をしてもらえるように日々成長し続ける意識も忘れずに。
いきなり辞めなくてもいい。小さく動こう
たしかに転職にはリスクがあるね、でも転職活動にはリスクはほとんどないよ。
転職を決断する時はしっかりと判断し、悩みながら決める必要があるけど…転職活動であればリスクはほとんどない。
自分の市場価値を確認できる(リアルな評価をチェックできる)、正しく行えば正解な転職を行える可能性がかなり高い、という点を踏まえると、リスク許容度の範囲内である方が大半ではないかな?と思います。
転職活動であれば、自分の時間や移動の電車代などが掛かる程度で、ほとんどが無料で実施できます。
- 転職エージェントに登録する
- 求人を見てみる
- 自分の市場価値を調べてみる…。
これらの3STEPは全て無料で始められる一歩です。
今の会社を退職し、新しい会社に転職をするのはリスクが生じます。
でも、上記の3ステップはリスクがほぼありません。
もちろん、時間を投資するというリスクはありますが、それによって得られるリターンの方が圧倒的に大きいことも覚えておきましょう。
転職を考える余裕がないあなたへ
- 転職サイトに登録して会社を見つけるのが面倒
- どんな会社に自分があっているか分からない
- 入ってみたら結局はブラックだった…という結果が怖い
こんなことを考えて転職活動に踏み出せない方も多いのでは?
でも安心してください。今は転職エージェント制度が当たり前になっている時代。
あなた専属のエージェントが適切なアドバイスをしてくれます。
まずは一度登録して相談をしてみる。これがおすすめです。
毎日のように『会社に行きたくない』と感じているなら、ぜひ一度立ち止まって見ることをおすすめします。
本文でも何度か伝えた通り、一度壊れた心・体は完全にはもとにも取りません。
一生付き合っていく必要があるんです。