【初心者向け】PERとは?株価が割安か割高かを見抜く超基本指標を徹底解説!

 

こざお@現役部長
今回は、高配当株投資には欠かせない『PER』について分かりやすく解説します!

 

優良な高配当株を探す上で欠かすことができない指標の一つがPERです。

 

ゆきこ
よく聞くキーワードなんだけど、イマイチ理解できないんだよね…涙

小学生でもスッと理解できるように、わかりやすい解説+具体例たっぷりでお届けします。

 

結論からいくと以下の5つです!

❶PERとは?一言でいうと?
❷結果を出せない
❸成長意欲がない
❹感謝できない
❺空気が読めない

PERとは?一言でいうと?

**PER(株価収益率)**とは、

株価が「会社の利益」と比べて高いのか、安いのかを判断するための指標です。

PERの計算式

PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
  • PERが低い → 株価が「割安」に見える

  • PERが高い → 株価が「割高」に見える

ゆきこ
うーん…難しくて分からない…。
こざお@現役部長
大丈夫だよ!実例を交えながら勉強していこう。

PERを複数の実例で見てみよう!

■ 例1:A社のPERを計算してみよう

  • 株価:1,000円

  • 1株あたり利益(EPS):100円

PER = 1,000 ÷ 100 = 10

 

こざお@現役部長
A社の株を購入した場合、10年で元が取れると考えることができるんだ。

■ 例2:B社(PERが高い)の場合

  • 株価:3,000円

  • EPS:100円

PER = 3,000 ÷ 100 = 30
こざお@現役部長
B社の株を購入した場合、30年で元が取れると考えると…ちょっと割高だな~と感じるよね?

■ 例3:C社(PERが低い)の場合

  • 株価:800円

  • EPS:200円

PER = 800 ÷ 200 = 4
こざお@現役部長
C社の株は、4年で元が取れる計算です。この場合は通常割安に見えます。※1
※1:割高、割安の判断はPERのみで判断できないケースがあるので注意が必要です。この件は後ほど解説します。

PERの目安は?

PERの『目安』に関しては、業種やセクター、市場などで変わりますが、平均的には以下のように見られるケースが多くなります。

PER 評価の目安
5倍以下 割安(ただし理由ありかも)
10倍前後 やや割安
15倍前後 平均的
20倍以上 やや割高
30倍以上 成長期待 or バブル気味

 


優良な高配当株をPERだけで判断できない理由

ゆきこ
よーーし!!PERが低い企業を見つけて一括投資するぞーーー!
こざお@現役部長
ちょい待ちなさい!さっきも少し書いたけど、PERが低い=良い株(投資OK)!という判断にはならないんだ。

❌低PERなのに危険な企業とは…?

  • 将来性がない⇒業績が右肩下がり
  • 斜陽産業⇒成長が見込めない業界
  • 利益が一時的なもの⇒来年以降は赤字転落も…?

 

✅ 高PERなのに買ってもOKな企業は?

  • 参入障壁が高い⇒ライバルが少なく利益を独占
  • 成長産業・企業⇒例:クラウド、生成AI、バイオなど
  • 確固たるブランド⇒独自技術を持っているなど

 


高配当株を購入するときのコツは?

PERは優良な高配当株を探す重要な指標の一つではありますが、PER以外の指標なども併せてチェックすることが重要です。

 

  1. 過去に遡り、売上・利益・自己資本比率・配当金などを確認する
  2. 業種ごとのPERを確認する
  3. 同業他社と比較して判断する
  4. 課題・リスクを確認する

業種ごとのPERの目安

  • 製造業: 約17倍
  • 非製造業: 約16倍
  • サービス業: 約17倍
  • 小売業: 約20倍
  • 情報・通信業: 約23倍
  • 医薬品: 約24倍
  • 建設業: 約14倍
  • 銀行業: 約12倍
  • 不動産業: 約13倍
  • 鉄鋼業: 約9倍
  • 化学業: 約19倍

これらの数値は、業種ごとの成長性や市場の期待を反映しており、PERが高い業種は将来の成長が期待されていることを示しています。逆に、PERが低い業種は、成長が鈍化しているか、リスクが高いと見なされることが多いです。

まとめ

項目 ポイント
PERとは 株価 ÷ 1株利益(EPS)
目的 株が割高 or 割安かを判断するため
PERの目安 業種によるが10〜15倍が平均的
注意点 PERだけで判断せず、業績や成長性も見ること
実用法 同業他社比較、過去平均との比較などで使う