【永久保存版】優良な高配当株を探す8つのチェックポイント!

優良な高配当株はどうやって見つければよいの?
安定して配当を出し続ける高配当株を見つける方法を教えて!
こざお@現役部長
そんな要望にお応えして『【永久保存版】優良な高配当株を探す8つのチェックポイント!』をテーマに開設します!

 

優良な高配当株を探す際のポイントは、「高い配当利回り」に加えて「安定性」や「成長性」も見極めることが大切です。以下に主なチェックポイントをまとめます:

 

📋 優良な高配当株を探すチェックリスト

チェックポイント 内容・目安
✅ 配当利回り 3〜5%以上が目安。ただし7%以上はリスクがあることも。
✅ 配当性向 30〜60%が理想。高すぎると減配リスク。
✅ 連続増配 or 安定配当 減配せず継続的に配当している実績を重視。
✅ 財務健全性 自己資本比率50%以上、キャッシュフロー安定、借金が少ない。
✅ ビジネスモデルの安定性 通信、インフラ、食品など不況に強い業種。
✅ 株主還元への姿勢 自社株買いや株主優待など、還元を重視しているか。
✅ 業績見通し 将来も安定・成長が期待できるか。
✅ バリュエーション PERやPBRが割安か。低すぎるとリスクあり。

 

それぞれ詳しく見ていこう。


✅ 1. 配当利回り

配当利回りとは、株価に対して、1年間でもらえる配当金の割合を示すものです。
  • 計算式:(年間配当金/株価)×100 例)株価:2,000円、年間配当金:100円=>(100/2,000)×100 = 5%
  • 目安:3〜5%以上が一般的な「高配当」とされる。

  • ただし、異常に高すぎる(例:7%以上)場合は要注意。業績悪化で株価が下がっている可能性があります。

  • 利回りが高い=儲かる株とは限りません。
配当利回りの高さだけを信じて株を購入してはいけません。なぜなら企業が無理をして配当金を出している。業界が衰退して株価が下落しているなどの原因で配当利回りが高くなっているケースもあるからです。

✅ 2. 配当性向

配当性向とは、企業が稼いだ利益(当期純利益)のうち、どれだけを株主に配当として還元しているかを示す指標です。
  • 計算式:(配当金/利益)×100 例)「1年で100億円の利益」「30億円が配当金」 (30/100)×100=30%
  • 配当性向が高すぎる(例:80%以上)と、将来的に減配のリスクがある。
  • 目安:
配当性向 評価 説明
20〜40% 健全 多くの日本企業はこのあたり。内部留保とのバランスが良い。
50〜60% 高め 配当重視の企業。安定していれば魅力的。
70%以上 要注意 無理して出している可能性あり。減配リスクが高い。

利益が下がった年に、無理をして高い配当を維持していると経営に負担になる。連続増配している企業でも、配当性向が高すぎると将来が心配。そのため、配当性向以外の指標も併せてチェックする必要があります。


✅ 3. 連続増配・安定配当の実績

連続増配・安定配当とは、減配(配当金が減る)が無く、長期にわたって増配傾向にあり、安定して配当金を出している実績のことです。
  • 5年・10年以上減配なし or 連続増配している企業は信頼性が高い。

  • 「花王」「JT」「KDDI」「三菱HCキャピタル」などが代表例。

1年だけ配当利回りが良くても、翌年減配では意味がありません。1に安定、2に安定、3、4も安定です。繰り返しになりますが、過去のデータは重要な指標ですが、未来も含め(他の指標=業界の成長性など)検討することが重要です。

✅ 4. 財務健全性

財務健全性とは、企業の「お金の体力」や「潰れにくさ」を示す指標のこと。どれだけ借金が少なくて、自分のお金でしっかり経営できているかを見極めることで、安心して投資できる企業か判断できる。

主なチェック項目(超重要)

指標 見るべきポイント
🧱 自己資本比率 50%以上が目安。高いほど安定経営。
💰 現金・預金残高 現金が多い企業は不況でも耐えやすい。
💸 有利子負債(借金) 借金が多すぎる企業は金利上昇時にリスク大。
🔄 営業キャッシュフロー 安定して黒字か?本業でちゃんと稼げてるか?
📉 利益剰余金 過去の利益の蓄積。多いほど安心。

 

なぜ財務健全性が重要なのか?

  • 不況や災害などで業績が落ちても、財務が強ければ持ちこたえられる

  • 減配リスクも低くなる(配当が維持されやすい)。

  • 長期保有でも安心感がある。

 


✅ 5. ビジネスモデルの安定性

ビジネスモデルが不安定だと、不況時な不測事態が起きたときに業績が低下し減配のリスクが生まれます。
優良な高配当株は長期的に安定して配当金を出し続けてもらう(なんなら増配も希望♪)必要があります。
購入を検討している会社が展開しているビジネスモデル(何で売上を立てているか)を確認し、安定しているか(今後も安定か)、それとも不安定か(不安要素は無いか)を踏まえ確認しましょう。
以下に不安定なビジネスモデルの例を複数記載しておきますので、参考にしてください。

⚠️ 不安定なビジネスモデルの代表例

業種・モデル なぜ不安定?
📉 資源・エネルギー関連(例:石油・石炭) 市況(価格変動)に業績が大きく左右される。原油価格が下がると大赤字に。
📦 景気敏感業(例:自動車、機械、建設) 景気が悪くなると需要が急減。リーマンショックのような時に業績激減しやすい。
🧨 一発屋的な事業モデル(例:流行アプリ会社) ヒット商品がなくなるとすぐ失速。売上の安定感がない。
🎰 ギャンブル・遊技系(例:パチンコ、カジノ) 法規制・世論に左右されやすい。縮小産業になっている傾向も。
🛫 航空・旅行業 燃料費、天候、感染症など外部要因に強く左右される。
📺 広告モデル中心のメディア 広告単価やクリック率に依存。景気やトレンドで収益が大きく変動。
安定したビジネスモデルに見えても…赤字なのに配当を出している、単一商品・単一取引先に依存している、ケースなどはリスクがあります。

 


✅ 6. 株主還元への積極性

「株主還元への積極性」がある企業は、長期で安心して持てるし、配当や自社株買いを続けてくれる期待感があります。
では、「実際にどうやって確認するのか?」を見ていきましょう。
  • IR/決算資料で配当方針を確認する。(配当性向、増配方針、DOE(株主資本配当率)など)
  • 過去の配当実績(増配・減配)を確認する。(連続増配、減配が無い)
  • 自社株買いの有無と規模を確認する。(自社株買いは間接的な配当。規模が大きいほどプラスなど)
決算資料は文字ばかりで眠くなる…という気持ちは分かりますが、慣れてくればチェックするポイントが分かります!

 


✅ 7. 今後の業績見通し

未来(今後)の業績見通しを様々なポイントでチェックすることが必要です。

 1. **会社の業績予想(会社予想)を見る

企業のIR資料や決算短信で、次のような数字が公表されてる:

項目 内容
売上高予想 今期・来期の売上見通し
営業利益・経常利益 本業でどれくらい稼げそうか
純利益予想 最終的にどれだけ儲かりそうか
配当予想 年間配当金はいくら出すつもりか

📌「通期業績予想」「来期のガイダンス」「業績修正(上方 or 下方修正)」などのワードに注目!


2. **四季報・有価証券報告書などの業界情報を読む

  • 業界全体の流れを把握するのが大切。

  • 例えば:

    • 半導体業界→景気敏感で波がある

    • 通信業界→インフラ的で安定

    • 商社→資源価格の影響を大きく受ける

📘『会社四季報』には企業ごとの業績コメント・今後の見通しが簡潔にまとまっていて超便利。


3. **過去の業績推移(トレンド)を見る

5年〜10年単位で「安定成長しているか」「波があるか」を見る。

  • | 安定成長企業 | 年ごとの売上・利益が安定 or 右肩上がり |
  • | 景気敏感企業 | 年によってバラバラ、大きな赤字の年があることも |

💡 まとめ:これを見れば未来が読める!

見るべきポイント チェック内容
会社の予想 売上・利益・配当の見通し
業界の流れ 業界ごとの追い風 or 向かい風
過去の推移 安定成長してる?利益がブレすぎてない?

 


✅ 8. PER・PBRなどのバリュエーション

最後に、PER・PBRなどのバリュエーションもチェックします。割安かどうかを確認しますが、極端に低い場合は業績懸念の危険性もあるので注意が必要です。

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まとめ

📋 優良な高配当株を探すチェックリスト

チェックポイント 内容・目安
✅ 配当利回り 3〜5%以上が目安。ただし7%以上はリスクがあることも。
✅ 配当性向 30〜60%が理想。高すぎると減配リスク。
✅ 連続増配 or 安定配当 減配せず継続的に配当している実績を重視。
✅ 財務健全性 自己資本比率50%以上、キャッシュフロー安定、借金が少ない。
✅ ビジネスモデルの安定性 通信、インフラ、食品など不況に強い業種。
✅ 株主還元への姿勢 自社株買いや株主優待など、還元を重視しているか。
✅ 業績見通し 将来も安定・成長が期待できるか。
✅ バリュエーション PERやPBRが割安か。低すぎるとリスクあり。

 

 


こざお@現役部長
どうだったかな?8つのチェックポイントで企業を分析すれば、優良な高配当株を見つけることはそれほど難しいことではないよ!
ゆきこ
うーーーん、、正直聞きなれないキーワードも多くて、大変だな~という印象かな…自分にできるか不安…
こざお@現役部長
確かに、ほったらかしで問題ない”インデックス投資”と比べるとハードルは高いね。覚えることもあるし、勉強し続けることと、慣れも必要。でもね、一度優良な高配当株を買ってしまえば(いいタイミングで)、あとは完全放置でお金を生み出してくれるんだよ。まさに金の卵を産む鶏だ。
高配当株投資は向き不向きがあります。あなたがもし少しでも金の卵を産む鶏に興味があるなら、チャレンジしてみてもいいかも知れません。
実際に利回りが高い企業の分析記事や実際に企業分析をする記事も今後公開予定なのでお楽しみに!