あなたがこの記事を読んでいるということは、IT業界で今の会社に勤め続けてよいか疑問に思っている、またはキャリアアップのために転職を検討しているかも知れませんね。
この記事では『IT業界の転職で成功する人の特徴3選』をテーマに解説をします。
- 転職したけど年収がダウンした‥
- 転職したらブラック企業だった‥
- 転職した会社の人間関係がヤバすぎた‥
転職における”成功”の定義
最初のパートでは、転職における成功の定義を整理しておきましょう。
これは、あなたの置かれた環境によって変わってきます。
例えば、今勤めている会社が超絶ブラックで、このまま働いていたらいつ倒れてもおかしくないという状況であれば、まずは今の会社を退職できた時点で成功でしょう。
ですのでここでは、今の会社はブラックでもなく、かとって超絶ホワイトでもない、給与は平均的だが満足できるレベルではないといった一般的なIT企業に勤めていることを前提とします。
転職における成功の定義は以下の通りです。
- 年収が50万円以上アップ
- やりがいのある業務内容
- 尊敬できる人がいる(人間関係が良好)
年収が50万円以上アップ
転職にはリスクがありますから、それ相応のリターンを得られなければしない方が良いと言えます。
リターンの代表格といえば年収(報酬)となります。
目安ですが、最低でも50万円以上の年収アップが見込めない場合は転職しない方がよいでしょう。
やりがいのある業務内容
お金ではなく、やりがいや好きな仕事をするために転職を目指す方もいますよね。
いくら年収がアップしても、流れ作業でモチベーションが全く上がらないような業務内容であれば長くは続かないでしょう。(中には流れ作業が好きな方もいるでしょうが。)
仕事は一生の中で一番時間を投資することになるので、少しでもやりがいがある仕事につくべきでしょう。
自分が求めている業種、業務内容につくことができれば転職成功の要素1つをクリアと言っていいでしょう。
尊敬できる人がいる(人間関係が良好)
やりがいがあり、報酬が適正だったとしても人間関係が壊滅的であればすべてが台無しです‥。
ポンコツ上司(社長がポンコツの場合もある)、文句ばかりの同僚、使えない部下、、など、合わない人間ばかりの環境では精神が持ちません。
通常、転職する前に企業側(配属される部署)の人間関係を確認することは難しいですが、面談時やネット上(口コミ、Twitterなど)で入念に調査した方が良いです。
IT業界の転職実例から成功のヒントを考える
私はこれまでに、二人の部下を引き抜き(ヘッドハンティング)により入社してもらっています。
彼らからしたら転職を経験するきっかけになっていますので、その事例をもとに解説します。
ちなみに、両者ともに転職における成功は達成(年収100万円以上アップ!)できていることをお伝えしておきます。
事例①:東北地方のIT企業に務める40歳(男性)
彼と出会ったのは、ネットビジネス(副業)で記事の外注さんとしてでした(笑)
非常にまじめで文章力もあり、付き合いが長くなったので直接連絡をとるようになっていきました。
ふとした時に、IT業界で働いていること、東京から東北に引っ越してエンジニアとして働いていること、年収がひどいことになっていて生活が厳しいこと、東京に戻って転職しようかなやんでいること、などを聞きました。
彼の場合は、IT業界で一緒に仕事をしていたわけではないのですが、人柄、文章力、会話力、納品を守る点などを総合的に評価して会社に誘いました。
結果として、今では私の右腕としてバリバリ働いてくれています。
ちなみに、年収は以下の通り200万円アップを実現しています。
年収:300万円 ⇒ 500万円(200万円アップ)
事例②:都内IT企業に務める33歳(男性)
彼とは、現場が一緒だったこともあり働きっぷりも確認した状態でヘッドハンティングしています。
同じプロジェクトに違う会社でアサインされたのですが、コミュニケーションスキルが高かったこともあり次第に仲良くなり、一緒に飲みに行き色々な話をしました。
彼の場合も務めている会社の年収が壊滅的だったこともあり、とんとん拍子で私の会社に転職が決まりました。
一緒に働いていたので、技術力、コミュニケーションスキルも高かったので会社への推薦も非常にスムーズにいきました。
このケースでも年収は200万円以上アップなので非常に良い結果となりました。(元の会社が酷すぎたっていうこともありますが…)
年収:320万円 ⇒ 530万円(210万円アップ)
転職で成功する人の特徴3選
私が今まで実際に見てきた転職に成功する人には共通した特徴があります。
- コミュニケーションスキル
- 技術スキル
- 取り合えず行動できる
コミュニケーションスキル
私がヘッドハンティング(引き抜き)をする場合、一番重要視するポイントはコミュニケーションスキルです。
ただ喋りができればよいのではなく、別に喋りが下手だったとしても誠実さが伝わってきたり、即レスができたりといった点もポイントになります。
相手の目を見て自分の伝えたいことをしっかりと伝えることができるか。
一言で書きましたが、この”伝えたいことを相手に伝える”ということがいかに難しいか‥ほとんどの人は実践できていません。
コミュニケーションスキルと言いましたが、その範囲は膨大で、
- 喋る力
- 聞く力
- 伝える力
など仕事のあらゆる場面で能力が必要となります。
これらのスキルがある程度長けていれば転職活動においてはかなり有利になります。
取り合えず行動できる
転職が当たり前になってきたとはいえ、やはりリスクがあることは周知の事実。行動に起こせる人が少ないことは間違いありません。
目の前に良い転職先があっても、リスクにビビって行動しなければ当然今の環境が変わることも無いのです。
一度決めたから取り合えず行動してみるか!くらいの軽いフットワークがある人が転職で成功しやすいと言えます。
また、転職には多くのリスクがありますが、転職活動自体にはそこまでリスクはありません。(とはいえ、転職活動には意外と大変というリスクはあります。)
取り合えず転職活動をして市場における自分の立ち位置(どれくらいの評価をしてもらえるものか?)を把握しておくことをおすすめします。
技術スキル
コミュニケーションスキル、行動力さえあればある程度は成功できますが、プラスαの部分でいうとIT業界ですからスキル面ですね。
- 技術スキル(言語、インフラ、DBなど)
- 管理スキル(PL、PM、PMO経験など)
- 業務知識
これらをどの程度マスターしているかが転職成功に関わってきます。
IT業界の転職で失敗しない為の準備
- 人脈を広げる努力
- 自己成長(スキルアップ)
- 経験値を積む
人脈を広げる努力
こちらの記事でも解説していますが、失敗しない転職の秘訣は『引き抜き(ヘッドハンティング)』による転職です。
理由は単純明快で、転職のリスクである転職してみらたブラック企業だった、転職してみたら人間関係が壊滅的だったということがほとんど起こらないからです。
引き抜きの場合、その会社に派遣して働いていることが多いので、人となりも分かりますし、会社の雰囲気、会社の給与体系や勤めている社員がどのような気持ちで働いているのかが全て分かっている状態です。(派遣された部署以外は見えないことが多いですが、少なくとも派遣された部署の雰囲気は分かります。)
転職エージェント経由では決して分からない事なので、リスクを事前に回避できることは非常に大きいハンデとなります。
話を戻しますが、引き抜きに合うには当然顧客とのつながりを持ち、評価してもらう必要があります。こいつをうちの会社に引き抜きたい!って思って貰う必要があるんですね。
ですから、派遣された先では、顧客(社員)の中で特にキーマン(リーダー格)と仲良くなる努力をしましょう。
そういった意味でも、コミュニケーションスキルって重要なんですよね。
自己成長(スキルアップ)
IT業務の転職では、持っているスキルが年収に直結するケースが多くあります。
- 技術スキル(言語、インフラ、DBなど)
- 管理スキル(PL、PM、PMO経験など)
- 業務知識
資格を取得することや、業務で色々な言語をマスターしておくことが重要となります。
転職時に一番有利に働くのは、なんといっても実践での経験値です。
実際のプロジェクトにアサインされて、上流工程(設計)から製造・テスト、製造工程では様々な言語を経験しておくことがベターです。
プログラマーどまりではなく、上流工程を経験していたり、設計工程を経験していた方が市場価値は高くなります。
実務経験ですから、今の会社でできる限り多くの経験値をつめるようにしたいですね。
まとめ
今回は『IT業界の転職で成功する人の特徴3選』をテーマに解説しましたがいかがでしたか?
転職には得られるリターン(メリット)も多いのですが、リスク(デメリット)も多く隠されています。
リスク・リターンを把握しないで勢いだけで転職してしまうと、年収ダウンや前の会社よりもブラック企業だった・・という結末もあり得ます。
リスクを冒してチャレンジするのですから、しっかりとリターンを得られるように準備を怠らずに行きましょうね!
ちょっとした心がけと、日々の自己成長(行動)があなたの未来を変えていきます。(転職成功への道!!)