この記事では、管理人の実体験から、片頭痛の原因・前兆・対策をまとめます。片頭痛や閃輝暗点に悩む方が少しでも生活しやすくなるヒントになれば幸いです。
医学的な観点での記載は憶測も含まれますので、医師に相談することをおすすめします。
今回は、ブラック企業で働いていて洗脳されている、体・心を壊す寸前・もしくは壊している人や、片頭痛の症状なのに違う病気では?と密かに悩んでいる人向けに書きます。
片頭痛と閃輝暗点とは?
片頭痛とは
片頭痛は、脳の血管の拡張や神経の興奮が関与していると考えられています。特に、三叉神経から放出される神経ペプチドが、血管を拡張させ炎症を引き起こすことで痛みを発生させると考えられています。
ズキンズキンと脈打つような拍動性の頭痛が特徴で、吐き気や嘔吐、光や音に過敏になるなどの症状を伴う神経血管性の頭痛です。日常生活に支障をきたすこともあり、働き盛りの年代に多く見られます。
片頭痛には、症状が弱いケース、強いケースがそれぞれあります。また、ギザギザした光が見える、体の痛みや倦怠感など、様々な前兆が現れることも特徴の一つです。
前兆に関しては、この後詳しく解説しますね。
閃輝暗点とは
片頭痛の前兆として現れることが多く、視界の一部にキラキラした波模様やギザギザの光が見えたり、視野が欠けたりします。私の場合は片頭痛が発症する20〜30分前に必ず現れ、その後に激しい頭痛が襲ってきます。

イメージとしては、まさに↑の画像が片方の目に発生する感じ。
もう少し詳細に説明すると、
- 最初はなんだか目が見にくい感じがする
- 小さな光の点が片目どちらか点滅しだす
- 点がだんだん大きくなってくる
- 片目が見えないほど光の点滅が大きくなる(上記画像の状態)
- 30分程度で徐々に光が消えていく
こんな順番で発生して消滅する流れです。
で、光が消えてから少ししてから吐き気や頭痛の症状が現れます。
私の片頭痛歴15年の体験談
私の片頭痛は遺伝が原因である可能性が高いです。なぜなら、父親が私と全く同じ症状で悩んでいたからです。
片頭痛を発症してからしばらくして実家に帰った時、何気ない会話の中で片頭痛の症状を伝えたら『自分も同じだよ!』と父親が発した言葉を今でも覚えています。
驚きとともに、これは重病ではないんだ…良かった…という安堵感に襲われました。
片頭痛を初めて発症したのは、先ほども書いた通り今から15年ほど前。
IT業界へ転職して5年ほどが経過し、結婚・第一子が生まれた直後でもありました。
仕事もリーダーとして10名以上を管理する立場となり、子供のため、家族のためと必死に働いていました。
そう…終電、休日出勤、徹夜も頻繁にありました。
そんなある日の昼過ぎ。はっきりと覚えています。
仕事中に気分が悪くなり、視界が悪くなったと思ったら…(これが閃輝暗点を初めて経験した日のはず)、猛烈な吐き気、頭痛が襲ってきたのです…。
その後も定期的に訪れる片頭痛。今思えば、ストレスが掛かった時、疲れがたまった時に決まって発症していたように思います。
先ほど記載した父親との会話が行われるまでの期間は、病院にもいかず、誰にも相談せずに一人で悩んでいた記憶があります。
- 疲れがたまってるんだろう…
- でも…脳腫瘍とかだったらどうしよう…
- 頭痛なんて誰にでもあるから大丈夫だ…
そんなことを悶々と考えていましたね。
光の正体、頭痛が片頭痛であることが分かってからは、頭痛専門外来、脳外科、整体など色々と通い、根本解決を目指しました。
後述しますが、現在は完治を諦め、共存していくことを選択しました。
もちろん、頭痛もつらいです。ズキズキとした痛みが2日ほど続きますし、症状が重いときは少しでも頭を動かしただけで激痛が走ることも…。
頭痛もちの方は分かってくれると思いますが、、、
- 少しでも痛みがあると集中できないし
- イライラするし
- 仕事の生産性も落ちるし
- 休日だって楽しめないし
…もうね、最悪ですよ。
ただ、私が一番つらいのが、というか今でも辛いのは『片頭痛の前兆』なんです。
これ、意外と気付いていない方も多いと思っていて、この記事を書こうと思ったんですよ。
閃輝暗点も片頭痛の前兆なんですけど、それ以外にも多くの前兆があって、頭痛が発症する数週間前から症状が現れるものも。
この後詳しく解説しますが、私が一番キツイのは、左の肩甲骨周りの違和感・痛みです。
これが、片頭痛発症の2週間以上前から発生して、症状が重いときは痛み止めを飲まないと日常生活が送れないほどの痛みになります…。
長い…とにかく長い…そして、いつ終わるのかが分からない…
肩甲骨の痛み以外にも、胃痛だったり様々な症状が現れるので、厄介なんです…。
何が厄介かというと、
- 不調の原因が片頭痛の前兆かどうかを見極めることが難しい
- 期間が長く、かついつ終わるかが明確に分からない
- そもそも片頭痛の前兆にこれほど多くの症状があることを知らない人が多い
等が上げられます。
これらは後で解説するとして、ここからは片頭痛の原因や前兆について詳しく解説したいと思います。
片頭痛の原因(私の場合)
ネット上やAIで調べて出てくる主な原因は以下の通り。
- 睡眠リズムの乱れ:徹夜や休日の寝だめ後に高確率で発作
- 強い光やまぶしさ:夏の直射日光、パソコン画面の白背景、LED照明
- 特定の食品・飲み物:赤ワイン、チョコレート、チーズ、加工肉(亜硝酸塩)
- 天気の急変:気圧が下がる前日、台風の接近時
- ストレスからの解放時:緊張から解放された翌日に発作が起きやすい
基本的に同意ですね。これらが原因で発症する可能性は十分にあると思います。
強い光を感じた直後に閃輝暗点が発症したり、気圧の影響で発症したり、金曜日の夜(ストレスからの解放)に発症することが特に多い印象です。
ただ、私の中における片頭痛の原因ベスト3は以下の通りです。
- ストレス
- 暴飲暴食
- 睡眠不足
原因①:ストレス
一つ目がストレス。まぁ、私の中で片頭痛の原因は九割九分ストレスだと思っています。というか、確信しています。
ネットで調べた情報から、食べ物や生活習慣など色々と疑い改善を試みましたが…結局は強いストレスを受けた後に必ず片頭痛を発症するという結論に至りました。
特に仕事関係が多いのですが、、、
- 売上目標の達成が難しい
- 部下が退職を相談してきた
- 会議が長引き終電まで働いた
など、、。
その他にも家庭内でのストレスもありますね。私は結婚をしていて子供も2人いるので、、色々とストレスが掛かる場面もあります。
最近は減りましたが、お金の面での苦労や、奥さんとのやり取り(笑)、子供の教育方針などなど、、、家庭内でのストレスも色々と考えられますね。
原因②:暴飲暴食
暴飲暴食をした後にも片頭痛を発症するケースが多い印象です。
これも、結局は体に対してストレスを掛けていることにつながる訳で…結局はストレスかなと。
私の場合は、特に胃腸が強い方ではなく、油物にも弱いのですぐに胃もたれをしてしまう体質なんですよ。
ですが、、酒を飲むと何故がいくらでも食べれてしまう(麻痺っているだけですが、、)癖があり、締めの家系ラーメンなんて食べた翌日は最悪…二日酔いに胃もたれ。
しかも、居酒屋で喫煙OKだとたばこの煙によるストレスも相まって…金曜日の飲み会で暴飲暴食をして、週末は片頭痛で死亡…という流れが良くあるパターンだったりします…。
原因③:睡眠不足、睡眠過多
ネット上の情報にもある、睡眠リズムの乱れも間違いなくあります。
寝すぎるとよくない、という情報もよく聞きますが、逆の睡眠不足も片頭痛の原因としてあると思います。
といっても…これも結局は体としてはストレスを受ける状態とも言えます。
結局は、適度に食事して、適度に睡眠をとる。これが大事なのだと思いますよ。
特にストレス。というか、、、片頭痛の原因9割以上がストレス、仕事のストレスで発症していることは間違いありません。
ストレスとどう付き合っていくか、上手く発散させるにはどうすれば良いか、、、これが片頭痛と上手く付き合っていくうえで欠かせない考え方なのです。(管理人的には、です)
片頭痛の前兆サイン
2週間以上前~
私の場合、片頭痛が発症する日から逆算して2週間以上前から前兆の症状が現れます。
ただし、これも確定事項ではなく、もしかしたら1か月以上前から症状が出ている可能性もあります。(気付かない程度の痛みなど)
15年以上の付き合いの中で、症状として自覚できるのが2週間程度前からのことが多いです。
- 肩甲骨の痛み、違和感
- 口内炎
- 倦怠感
- 胃痛、食欲不振
- 軽い頭痛
- 吹き出物(ニキビ)
先ほども軽く触れましたが、私の中で一番思い症状は肩甲骨の痛み・違和感です。それも100%左側の肩甲骨です。
最初は違和感がある程度ですが、徐々に痛みに変わり、最終的には激痛になることも…。さらに、肩・首回りに痛みが広がるケースもあります。
これも片頭痛の前兆として特徴の一つですが、症状が重い場合と軽い場合があります。
重い場合は、前兆の時点で痛み止めが必要ですが、軽い場合は薬に頼らず片頭痛発症後も痛み止めが必要ないことも多いです。
重い、軽いが何によって変わるのかは分かりませんが、おそらくストレスの度合いで決まっているのでは?と思っています。
肩甲骨以外にも、口内炎や胃痛、閃輝暗点がない軽い頭痛など身体に現れる症状の他にも、倦怠感や食欲不振など直接的に身体に症状が現れない前兆もあります。
特に後者の倦怠感や食欲不振が片頭痛の前兆なのか?は別の理由で体調不良となっているケースもあるので、原因を突き止めることが難しいです。
発症直前に現れる前兆
いよいよ片頭痛が発症する直前です。ここでも特徴的な前兆が色々とあります。
ネット上で調べたら、概ね以下のような情報が出てきました。
- 視界の中心に光るギザギザ模様(閃輝暗点)
- やけにあくびが出る
- 首や肩のこりが急に悪化
- 集中力が落ちて物事がぼんやりする
- 手足がしびれる、冷たく感じる
これらもおおむね経験しているものが多いですね。
私の中で頻度が多い直前の前兆としては以下の3点があげられるかなと思います。
- 頭がモヤモヤする
- 視界がボヤける
- 閃輝暗点(点滅した光)
仕事中、プライベート関係なく訪れる片頭痛。
共通して訪れる前兆の流れは以下の通りです。
まず、頭がモヤモヤしている感覚を覚えます。上記にもある集中力が落ちるのも似ているかも。
次に片方の目だけ視界がぼやけ始めます。眼鏡が曇っているのかな…?と考えたりもするのですが、違うんですね。
最後がこれまでも解説をしてきた閃輝暗点。チカチカした小さな点から光だします。
これは先ほどのボヤけたのと同じ片目に発生します。
光は段々と大きくなり、最終的には片目がほぼ見えない状態にまでなり、、、徐々に小さくなり消えていく流れ。
今文章を書いていても不思議な現象ですよね(笑)
経験したことが無い人にいくら説明しても理解してもらえないはずだわ‥。
片頭痛の経験年数が15年以上ともなると、頭がモヤモヤしてきた時点でなんだか怪しいかも…?と感じます。
片目がぼやけてきたタイミングでは確信に変わり(片頭痛だ!!!)、その後に閃輝暗点が発生する流れ。
片頭痛は一生付き合っていくつもりです。
変に完治を目指すよりも上手く付き合っていく方が私にはあっている気もしていて。
ただ、私の父は還暦を過ぎ仕事を引退してからは、ほとんど片頭痛が発症していないということです。
なので、やっぱりストレスが片頭痛の根本原因なのでは?と思っている感じ。
私自身も引退をして悠々自適な生活を送れるようになれば、片頭痛とはお別れ。
それまでは上手くお付き合いしていくイメージをしています。
この後伝えたいことは、片頭痛を上手く付き合っていく方法。
上手く付き合う、とは言っても発症したら辛いのは確かですし…発症回数が少ないに越したことはありません。
あと、発症した後の対処によって、痛みが強くなるのか、長引くのか、にも影響してくるので、そのあたりの対策についても解説したいと思います。
片頭痛は千差万別。前兆一つとっても人によって個性が出るものです。
対策も効く人もいれば、全く効かない人もいたりするのですよ。
なので、あくまで管理人である私が実践して効果があった対策について解説をしますね。
私が実践している片頭痛対策
私が実践をして効果がある片頭痛対策を3つのシチュエーションで解説しますね。
発症中の対策
まずは発症前の対策から。長期間発生している前兆と、直前に発生する前兆があることは解説をしました。
- 痛み止め(鎮痛剤)を飲む
- 静かな暗い場所に移動
- 仮眠を取る
まず1つ目が痛み止め(薬)を飲むこと。
これは、肩甲骨・肩・首周りの痛みが酷いケースでも飲みますが、閃輝暗点が発生したタイミングで飲むことが多いです。
頭痛が発生した後と、前で飲むのでは痛みの強さ、継続率に差があると考えています。(経験から)
できる限り早いタイミングで飲んだ方が症状が軽くなる傾向にあります。
私、薬って基本嫌いなんですね。風邪でも基本飲みません。なぜかって言われると、何となくです。特に特殊な宗教とかではありません(笑)
でも片頭痛だけは別物。以前は頭痛が発生しても薬を避けていた時期もあったんですが…痛みがあると何もできないんです。集中できないというか。
だから、今は躊躇なく飲むようにしています。持っていくことを忘れて飲めないことはあるけど…。
薬に関しては、ロキソニンがおすすめ。というか一番効く気がします。
特に、病院で処方された薬が一番いいですね。(配合されている成分が違うのかな?)
先ほども伝えた通り、薬を早い段階で飲むのと飲まないのでは、痛みの強さ、痛みが継続する期間にも差があるので。
次に、静かな暗い場所に移動できればベスト。その流れで目を閉じて仮眠を取れれば100点です。
これができればかなり頭痛が楽になります。
その他にも、こんな対策が一般的です。
- 医師から処方されたトリプタン系薬を服用
- アイスノンでこめかみを冷やす
- 会話や音を避け、とにかく横になる
特に、吐き気や片頭痛の症状が酷い人は、医師から処方された片頭痛に特化した薬がおすすめです。
実は私も以前病院で処方してもらっていた薬を飲んでいた時期があります。
はっきりとは覚えていませんが…効いた記憶がありますよ。
なぜ飲まなくなったのかというと、
- 病院に行くことが面倒
- 薬が好きではない
- 症状自体がそこまで酷くなくなった
からです。
上の2つは突っ込みがありそうなので、、、詳しくは解説しませんが…。
症状がそこまで酷くない、正確にはコントロールできるようになったからが正しいですかね。
私も片頭痛発症当初は、
- 吐き気(実際に吐いてしまうこともあった)
- めまい
- 酷い頭痛
などの症状で仕事にも影響が出るほどでした。
特に、吐き気や閃輝暗点、肩甲骨などの痛みも酷く、病院で処方された薬に頼っていた時期も。
その後、仕事が激務から解放された影響か症状はでるものの、軽くなっていきました。
そのため、現在では市販の痛み止めか、腰痛などで処方されたロキソニンを服用するだけで痛みや前兆をコントロールし仕事への影響もほとんど出ていません。
予防のための生活習慣
最後に、片頭痛を発症させないための予防策。日々の生活習慣を解説します。
ここまで読んでくれたあなたなら答えが分かるかも知れませんが…
ストレスをためない生活を心がける
これに尽きるかな、と思っています。
これが、まぁ難しいんですけどね。
あと、こればっかりはストレス耐性があるか・ないか、何にストレスを受けやすいかも変わってくるので十人十色。
だからこそ、ストレスとも上手く付き合っていく。
なにからストレスを受けやすいのかを理解することが大事だと考えています。
私が具体的にストレスをためないために実践していることは以下の通り。
- 暴飲暴食を減らす
- 質の良い睡眠
- 定期的にサウナに行く
- ランニング・筋トレ
- 細かいことを気にしない
定期的に運動をして、バランスの取れた食事をする、睡眠は大事。
何だが、聞きなれたフレーズが多いですよね。
結局は、健康的な体を保つために必要な生活こそが、片頭痛を防ぐための生活とも一致しているということです。
私はサウナが大好きなので、できる限り時間を作っていくようにしています。
ランニングも3年ほど継続しているし、筋トレも本格的なものではありませんが、数年継続しています。
腹筋ローラーなら立コロが10回ほどできますし、懸垂も5回はできます!
- 睡眠時間を一定に保つ
- 水分をこまめに摂る
- 食事を抜かない
- 気圧変化アプリで発作予測をチェック
まとめ
今回の記事はどうでしたか?
少し長くなってしまいましたが、15年分の片頭痛への想いを書いたらここまでの情報量になってしまいました…w
この記事に書かれていることは、引用部分以外は体験談です。
管理人である私自身が15年間で経験し、身に着けてきたことを全て隠さず公開しています。
現代はストレス社会です。
パソコン、スマホが当たり前になり、以前よりも目を酷使し、ストレスが掛かりやすい働き方も多くなっている印象です。
片頭痛は患った人にしか分からない辛さがあります。どの病気でも一緒ですが。
特に前兆は経験者にしか分からず、一見すると分からないので職場などでも説明に苦労している人もいるのでは?
私と一緒で閃輝暗点が片頭痛の前兆だと知らずに『自分は脳の病気なのでは…涙』と悩んでいる人も一定数はいると思っています。
そういった方が気付くきっかけになれば幸いですね。
ブラック企業で酷使され続けていると、通常の何倍ものストレスが掛かっています。
私のような片頭痛を発症しないためにも、労働環境を見直す、というのも一つのストレス解消法なのかも知れません。
既に片頭痛を発症している方でも、今回の記事が片頭痛ライフに役立てばうれしいです。
このサイトでは、IT転職に関する情報がメインではありますが、健康面(片頭痛、適用障害など)の経験値も発信していきますので参考にしてもらえたらと。