辞めたいけど言えないのは“甘え”ではない

最初に伝えたいこと。それは、会社を辞めたいのに言い出せない…と悩んでいるのはあなただけではない、ということ。
また、『仕事を辞めたいのに言えない』という気持ちは決して甘えでも、弱さでもないです。
言えない理由は人それぞれ
言い出せない理由は人それぞれ、色々な理由があります。
- 上司が怖い・パワハラ気味である
- 引き止められそうで面倒
- 職場に迷惑をかけたくない
- 辞める理由をうまく言えない
- 辞めた後の生活が心配
これらはどれも『人としての気遣い』や『漠然とした不安』からくるもので、ごくごく自然な感情です。
“言えないまま”続けるリスク

会社を辞めたい!そう考える理由は様々。ただの甘えのケース、所属している会社がブラックであるケースなどさまざま。
後者の場合は、体を壊して一生棒に振る危険性も…。
心と身体が先に壊れる可能性
人間の体は脆(もろ)いです。特に注意したいのが”ストレス”が及ぼす体への影響。
強いストレスが慢性的に掛かっている状態だと、いつ心や体が壊れてしまってもおかしくありません。
- うつ病
- 適用障害
- 頭痛、腹痛など
これらの症状があらわれてからでは遅いんですよ…。
実際に、うつや適応障害の初期症状として「朝起きられない」「動悸がする」「涙が止まらない」といった身体反応が現れることも。
キャリアが閉ざされてしまうリスク
心・体が壊れてしまうのと同じくらい怖いのが、キャリアアップが閉ざされてしまうこと。
閉鎖した空間で働きづめになっていると、
- 単純作業でロクに成長もできず
- 安月給で長時間働かされるのでお金も溜まらず
- 気が付けば転職市場での価値や選択肢も狭まって
しまうことになります。
ブラック企業の社長は、以下のような状況を作る傾向があります。
- 生かさず殺さずギリギリのラインで報酬を渡す
- 限界まで働かせて、余計なことを考える余裕をなくす
体、心、そしてキャリアを守るためには、行動するしかないのです。
辞めたいけど言えないあなたが今すぐできる3つのこと

会社を辞めたいけど‥どうしても言い出せない、行動できないあなたへ。今すぐできる3つのことをお伝えします。
1. 退職の意思を紙に書き出してみる
頭の中でモヤモヤと考えていても行動はできないもの。まずは『見える化』してみることをおすすめします。
- 1日空白の時間を作る
- 何もせずにボンヤリと空を眺めたり散歩してみる
- 紙に思っていることを時間を決めて書き出してみる
これらを騙されたと思って試してみてください。
紙に書きだすことで、自分でも思わぬ気付きがある筈です。
頭の中でモヤモヤと考えていたことが整理されて、自分の本音を改めて認識することができます。
2. 信頼できる人に話してみる
一人で考えても答えが出ないこともありますよね。
そんな時は、信頼できる人(友人や家族など)に相談してみてもいいでしょう。
人に話すだけで心が軽くなった、という経験をした方も多いのでは。
以外と自分が考えているよりも深刻だった、、、逆に考えすぎで違う考え方をすれば気持ちが楽になった。といった結果も。
3. 第三者に相談する(転職エージェントなど)
もし、退職の決意が固い、今のまま働き続けたら壊れてしまう。そんな状況なら、退職のプロに相談することも検討しましょう。
会社を辞める、と簡単に言っても、多くのハードルがあるのは確かです。
- 上司に説得される
- 退職が認められない
- 同僚(仲間)への罪悪感が生まれる
- 有給消化・退職金の交渉
- 転職先の確保
簡単に考えてもこれだけのことを考えなくてはなりません。
転職活動未経験の素人が何も考えずに特攻して成功するとは思えませんよね。
転職エージェントは、その名の通り転職のプロ。
様々なケースから適切なアドバイスをしてくれるので、一緒に伴奏してくれるパートナーがいるのは心強いですよね。
どうしても言えないときの最終手段

会社がブラック過ぎて、口頭で退職の意思を伝えることがどうしても難しいケースもありますよね。
そんな時は、『退職代行サービス』を使うのも一つの手。
『内容証明郵便』を使い退職の意思を伝えることも法的には問題ないと言われています。
内容証明郵便とは、郵便局が「いつ、どのような内容の文書を、誰から誰あてに差し出したか」ということを証明してくれる郵便サービスです。特に、契約解除や債権回収など、法的なやり取りにおいて、証拠を残すために利用されることが多いです。
自分の口で伝えるのが理想ではありますが、環境により難しいこともあるでしょう。
心身を守るためには何が最適かを考えて、こういった手段を使うこと、使えることを頭の片隅に置いておきましょう。
転職で失敗を回避するおすすめの3ステップ

ネット(生成AI)で市場を調査(知り合いも可)
まず最初に一番大事な作業です。
- 自分の会社が適正な給与を払っているか
- 成長産業か、衰退産業か
これらを定期的にチェックする。
泥船に乗り続けて沈没寸前になってからでは遅いのです。常に他社目線から自分の会社・業界は大丈夫か?自分の能力として適切に評価されているのか?を確認しましょう。
稼働時間が長くなり、体力・精神力を削られ考えるエネルギーが残っていない状態に。
そうなると、今いる環境が普通、仕事以外は寝て過ごしたい、外もうちも別にそこまで変わらないでしょ?
という考え方に汚染させていきます。
だからこそ、無理をしてでも調査する時間を確保する。疲労困憊であっても、です。
今はchat GPTなど優秀なAIも使えるので、自分の働いている市場をチェックしたり、自分の労働環境、報酬などが適正なのかを確認してください。
転職エージェントで自分の市場価値を調査
次にチェックしたいのが、自分がどの程度転職市場で評価をされるか。
例えば、他業種での評価はどの程度なのか。年収アップ、希望の業種への転職に何が足りないのかを知ること。
多くの人は、「自分には何も得意なことが無いから…」「転職で年収が下がるのが怖い…」と言って自分を過小評価しているケースが多いです。
でも実際に転職活動をしてみると、80%以上の転職経験者が年収アップをしたと回答したという結果も!
自分の会社がブラックなのか、ホワイトなのか、成長市場なのか衰退市場なのか、人間関係、労働環境はまともなのか、働いている本人では判断することが難しい点を”人に聞きながら”確認をすること。
その活動に最適なのが、”転職エージェント”です。
プロのエージェントが、あなたの現状をヒアリングし、市場価値から適切な転職先までアドバイスをしてくれます。
転職活動すべきかどうかを判断する
- 同業他社と比べて賃金水準が著しく低い
- 年収アップも見込めない(会社の上司を見るといいかも)
- パワハラ・セクハラが当たり前の環境
- 残業・休日出勤が当たり前。有給も取得できない。
- 儲かっているのに社員に還元する気が無い社長・経営陣
- 衰退産業で今後の成長が見込めない
など。こんな環境で働いていたら…豊かな暮らしなんて、あり得ないですよね…。いつか壊れて離脱するまでぼろ雑巾のように酷使されるだけ。
まとめ|あなたの人生は、あなたのもの

『仕事を辞めたいのに言えないあなたへ。退職を切り出せない理由と対処法』について、IT企業に勤める転職4回経験者の管理人が解説しました。
- 辞めたいけど言えないのは“甘え”ではない
- “言えないまま”続けるリスク
- 辞めたいけど言えないあなたが今すぐできる3つのこと
- どうしても言えないときの最終手段
- 転職で失敗を回避するおすすめの3ステップ
仕事を辞めたい、その考えを押し殺して働き続けることが果たして正しいことなのか?
あなたの心の声に耳を傾けてあげることが必要なのかも知れません。
特に、ブラックな環境で働いていて、身も心も搾取されている場合は正常な判断ができなくなっているもの。
体を壊しては意味がありません。仕事なんて結局は生きていくためのお金を稼ぐ手段でしかないのですから。
生きるために仕事をしているのに、仕事をするために生きる状態になってはいけません。
あなたの人生は、あなたのもの。会社のためではなく、自分自身の未来のために、少しずつ動き出してみましょう。