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元ホスト・悪徳営業→IT部長になった話|他業種からIT転職で年収1,000万を達成したキャリア設計

「元ホスト、悪徳リフォーム営業、パチンコ店スタッフ——そんな経歴からIT部長になれるの?」

なれます。というか、私がそうです。

パソコンをまともに触ったこともない状態でIT業界に飛び込み、38歳で最年少IT部長・年収1,000万円超えを達成しました。

この記事では、「IT未経験だから無理」と思っているあなたに向けて、私のリアルなキャリアの軌跡を包み隠さずお伝えします。エンジニアリングの才能がなくても、IT業界で出世できる道が確実にあります。


1. 元ホスト・悪徳営業・パチンコ店員がIT業界へ飛び込んだ経緯

笠原さんって、IT業界に入る前はどんな仕事をしていたんですか?
まあまあ、ぶっ飛んだ経歴なんだけど(笑)。ホスト、リフォーム会社の営業、パチンコ店のスタッフ、その辺をぐるぐるやってたよ。
え!?ホストとリフォーム営業とパチンコ…そこからIT部長って、もはやどんな経緯なんですか(笑)
当時、IT業界が人手不足でえげつなかったんだよ。「未経験OK」どころか、「とにかく人が来てくれれば誰でも」みたいな時代。だから「パソコンも全然触れないけど、まあ入れるやろ」って感じで飛び込んだ。

正直に言います。リフォーム会社の営業は、いわゆる「悪徳リフォーム」に片足を突っ込んでいるような会社でした。今でこそ笑い話ですが、当時はとにかく「稼ぐこと」に必死で、仕事を選ぶ余裕もなかった。

ホストで磨かれた対人スキル、悪徳営業で叩き込まれたトーク力、パチンコ店で身についた「お客様対応」——この3つが、後のIT業界での武器になるとは、当時は全く想像していませんでした。


2. PC触ったことなし→3日で現場デビューという衝撃のスタート

IT業界って、未経験で入ったとき最初は何をするんですか?
私が入ったのは派遣会社で、研修が…3日だった(笑)。3日で「はい、現場行って」みたいな感じ。
3日!?さすがに不安じゃなかったですか?
不安というか、もうわけわからなかった(笑)。パソコン自体ほとんど触ったことないから、まず「Excelってなんですか」レベルから始まってる。でも現場に行ったら、意外と「そういう人が来るもの」として受け入れてくれる空気があった。当時はそれだけ人が足りてなかった。

IT人材不足が深刻だった当時、SES(システムエンジニアリングサービス)業界では「未経験者を現場に放り込んで、現場で育てる」という慣習が当たり前でした。

良いか悪いかは別として、「完璧に準備してから入る」必要がなかったのが、当時のIT業界の最大の特徴でした。今でもその土壌は残っており、特にSES業界は他業種からの転職者を積極的に受け入れています。

当時の状況 内容
入社時のスキル パソコンをほぼ触ったことがない
研修期間 たったの3日
現場デビュー 入社後すぐ客先常駐スタート
時代背景 IT人材が極度に不足していた
今でも未経験でIT転職できますか?
できる。ただ当時より競争は増えてる。だからこそ「スキル以外の武器」を持って入ることが大事になってくる。私の場合はコミュ力がそれだった。

3. コードが書けなくても武器はあった|「コミュ力」という差別化

プログラミングができなくて、現場で困りませんでしたか?
コーディングは正直、最後まで得意じゃなかった(笑)。でも現場って、コードを書く仕事だけじゃないんだよ。顧客との打ち合わせ、要件のヒアリング、チームの調整——そういう「人と話す」仕事が山ほどある。
たしかに、IT現場でも「人と話す」仕事って多そうですね。
そこで一気に差がついた。エンジニアってコミュ力が高くない人も多いから(笑)、「顧客と話せる人間」というだけで現場での存在感が全然違う。ホストや営業で叩き込まれた対人スキルが、まさかITで輝くとは思ってなかったけどね。

IT業界でよく見落とされるのが、「技術力以外のスキルの重要性」です。特にSES・受託開発の現場では、以下のような「非技術スキル」が非常に評価されます。

  • 顧客折衝力:要件を正確にヒアリングし、期待値を調整する力
  • 報連相のスピード:問題が起きたときに素早く関係者に伝える力
  • 場の空気を読む力:チームの雰囲気を把握し、潤滑油になれる力
  • 交渉力:スコープや納期の調整を穏やかに進める力

ホストで培った「相手の気持ちを読む力」、悪徳リフォーム営業で身についた「断られても前に進むメンタル」——こうした経験は、IT業界で意外なほど直結します。

「異業種の経験がIT業界で活きる」って、具体的にそういうことなんですね。
そう。エンジニアは技術を磨けばいい。でも「人と話せる技術職」はすごく少ないから、そこに入れるだけで希少価値になれる。コードが書けないことより、話せないことの方が現場では困られる、なんてこともある。

4. 派遣→中堅IT企業→吸収合併|2年でSEになるまでの道のり

派遣からどうやって正社員のSEになったんですか?
派遣会社から中堅のIT企業に転職して、そこが別の中堅SES企業に吸収合併される形になった。会社の都合でいろいろあったけど、気づいたら2年でSEの立場になって、現場で10名以上を管理する役割になってたよ。
2年で10名管理って、かなり早くないですか?
早かったと思う。でも「人をまとめられる人間」が圧倒的に足りてたから。技術は周りに教えてもらいながら覚えて、チームをまとめる役割は自分が担う。この分業が自然とできてた。

私のキャリアの流れを整理するとこうなります。

時期 状況 ポジション
IT転職直後 派遣会社、3日研修→即現場 現場スタッフ
入社2年後 中堅IT企業へ転職、吸収合併を経験 SE・10名以上のチーム管理
30代前半 リーダーSEに昇格 リーダーSE
30代中盤 うつ病・3ヶ月休職→復帰 療養・復帰後も継続
復帰後3年 シニアSE(課長)昇格 シニアSE・年収900万円前後
38歳 最年少部長就任 IT部長・年収1,000万円超

派遣からSESへ、吸収合併——決して「計画通り」のキャリアではありませんでした。しかしどの環境でも「コミュニケーション×営業力」という軸だけはブレなかったことが、結果的に一貫したキャリアにつながりました。


5. 30代前半でリーダーSE|うつ病と3ヶ月休職という試練

キャリアが順調に見えますが、つらかった時期はありましたか?
あった。30代前半でリーダーSEになった頃、子供が生まれたタイミングでうつ病になった。3ヶ月、休職した。
うつ病になったきっかけは何だったんですか?
別の記事でも書いたんだけど、副業を始めて結果が出始めたこと。満員電車に乗るストレス。毎日9時~21時の拘束時間の長さ、、などいろいろと重なった感じかな。

3ヶ月の休職は、決して「キャリアの空白」ではありませんでした。むしろこの期間に、自分の仕事の向き合い方・優先順位の付け方・メンタルの管理方法を根本的に見直す時間になりました。

休職後、職場に戻りにくくはなかったですか?
戻りにくさはあった。でも「結果を出し続ける」ことで信頼を取り戻していくしかない、って割り切った。復帰後は無理をしすぎず、でも手を抜かず。そのバランスを意識するようになってから、むしろパフォーマンスが上がった。

IT業界はプレッシャーが高い環境でもあります。特に管理職・リーダー職に就くと、チームの成果と自分のメンタルを同時に管理しなければなりません。うつ病になったことは恥ずかしいことでも弱いことでもなく、それだけ本気でやっていた証拠だと今は思っています。


6. 復帰後3年でシニアSE(課長)・年収900万円へ

休職からの復帰後、どうやって年収900万円まで上げたんですか?
復帰後は「技術+営業」の両面で圧倒的な数字を出すことだけに集中した。SES業界ってサービス業だから、結局は「売上を作れる人間」が一番評価される。年間1億〜2億の売上を継続して出し続けたことで、3年でシニアSE(課長)になれた。
年間1〜2億の売上って、具体的にどういうことをしたんですか?
既存顧客との関係を深めて、案件を横展開する。新しい担当者とも積極的に接点を作って、「この人に頼めば何とかなる」と思ってもらえるポジションを作る。技術は部下に任せて、自分は営業と顧客管理に全振りしたよ。

「シニアSE(課長)で年収900万円」という数字は、決して偶然ではありません。IT業界では技術力と営業力を掛け合わせられる人材は極めて希少で、その分、処遇が突出して良くなります。

コーディングが苦手でも構いません。顧客から信頼され、売上を作れる人間——これがIT業界で年収を最大化する最短ルートです。


7. 38歳・最年少部長・年収1,000万超え|営業で圧倒的な結果を出した戦略

38歳で最年少部長になれた決め手は何でしたか?
数字を出し続けたこと、それだけだよ。シニアSEの時点から部長就任後も、年間1〜2億の売上・利益率の目標を達成し続けた。「この人がいれば数字がついてくる」という実績を積み上げた結果、最年少でも部長を任せてもらえた。
部下の管理で気をつけていることはありますか?
辞めさせないことかな(笑)。部下の退職を何度も説得してきたし、他社からリーダー人材を引き抜いた実績も複数ある。人材確保って、採用より「今いる人間を大切にする」方が何倍もコスパがいい。

部長就任後も実践し続けた戦略は大きく3つです。

① 売上・利益率のコミットを絶対に外さない

どんな状況でも年間の数字目標を達成し続けることが、管理職としての信頼の土台です。「やってみたけどダメでした」は一度で信頼を失います。

② 部下の退職サインを早期にキャッチして対話する

優秀な部下ほど、辞める前に静かになります。日頃からの1on1と雑談で「今どう感じているか」を把握し続けることが、引き留めの前提になります。

③ 他社からの人材引き抜きで組織を強化する

採用市場だけに頼らず、自分の人脈・信頼関係を活かして「この人と一緒に働きたい」という人材を口説く。これは営業出身者の強みが最大限に発揮される場面でもあります。


8. 他業種からIT転職で成功する人・失敗する人の違い

他業種からIT転職する人を見てきて、成功する人と失敗する人の違いって何だと思いますか?
一番の違いは「前職の経験を捨てるかどうか」だと思う。失敗する人って、IT転職した途端に「自分はIT初心者です」モードに完全に切り替えちゃう。でも成功する人は、前の仕事で培ったスキルをIT文脈で使い続けてる。
成功パターン 失敗パターン
前職の経験 IT文脈で積極活用する 「リセット」して捨てる
技術スキル 必要最低限を学びつつ他で補う 技術習得にこだわりすぎる
ポジション意識 早期から「価値を出す場所」を探す とにかく覚えようとするだけ
コミュニケーション 顧客・チームとの関係構築を優先 内向きになり孤立しやすい
数字への意識 売上・成果に常にコミット 「技術を磨けば評価される」と思い込む
「前職の経験を捨てない」というのは具体的にどういうことですか?
たとえば営業経験があるなら、IT現場でも「顧客との打ち合わせ」「見積もり交渉」「クレーム対応」で前職の感覚をそのまま使う。接客経験があるなら、チームの雰囲気づくりや部下とのコミュニケーションに活かす。ITのスキルは後から足せるけど、人間力は簡単には足せないから。

9. まとめ|「経歴がヤバい」ほどIT業界では武器になる

この記事でお伝えしたことを整理します。

  1. 元ホスト・悪徳営業・パチンコ店員でもIT部長・年収1,000万円超えは実現できる
  2. IT転職に必要なのはプログラミングよりも「人と話せる力」
  3. 派遣・吸収合併などのキャリアの波を、コミュ力×営業力で乗り越えてきた
  4. うつ病・3ヶ月休職を経験したが、復帰後3年でシニアSE・年収900万円を達成
  5. 年間1〜2億の売上を継続した結果、38歳・最年少部長・年収1,000万円超えを実現
  6. 成功の秘訣は「前職の経験を捨てず、IT文脈で使い続けること」
正直、自分の経歴にコンプレックスを感じていたんですが、少し見方が変わりました。
経歴が「ヤバい」ほど、実は武器になる業界なんだよ、ITは。変な世界でしょ(笑)。でも本当の話で、泥臭い現場で鍛えられた対人スキルは、きれいな経歴の人には出せない強みになる。まずは飛び込んでみることが全て。

次のステップとして、以下の記事も参考にしてください。