高配当株の銘柄選び・暴落時まとめ買い戦略|IT部長が実践するスクリーニング8項目と購入トリガーの決め方

「高配当株って、どの銘柄を買えばいいかわからない」

そんな声をよく聞きます。私も最初はそうでした。

今は資産2,000万円・年間配当30万円を達成したIT部長のこざおです。高配当株投資を始めてから気づいたのは、「銘柄選びのルールを決めること」と「暴落時に買える準備をしておくこと」の2つが全てだということ。

この記事では、私が実際に使っているスクリーニング基準と、暴落時のまとめ買い戦略を、リベ大(両学長)の考え方をベースに解説します。


1. 高配当株投資の基本的な考え方

高配当株ってインデックス投資と何が違うんですか?
一番の違いは「定期的にキャッシュが入ってくること」。インデックスは将来の資産増加を狙うけど、高配当株は今の収入を増やす感覚に近い。配当金が口座に振り込まれたとき、金額以上の安心感がある。
どんな人に向いていますか?
「資産を増やすと同時に、今の生活も豊かにしたい」という人に向いてる。配当金は使っても罪悪感がないから、旅行やご飯に使えるんだよ。インデックスの取り崩しって心理的に難しいけど、配当金はそれがない。

私がインデックス投資を続けながら高配当株投資を始めた理由は、この「キャッシュフローの感覚」を体験したかったからです。最初に数百円の配当が振り込まれたとき、「企業が勝手に稼いでくれた」という感動は今でも忘れられません。

高配当株投資で大切にしているのはこの3つです。

  • 利益率が高くてキャッシュリッチな優良企業を選ぶ
  • 超長期保有を前提に、減配リスクを常に監視する
  • 暴落時にまとめて仕込む(毎月コツコツより、暴落時に集中購入)

2. リベ大(両学長)の銘柄選定基準とは

リベ大の両学長の考え方を参考にしているそうですが、具体的にどんな基準ですか?
一言で言うと「利益率が高くてキャッシュリッチな優良企業」。大きく稼いで、手元に現金をたくさん持っていて、それを配当として株主に分けてくれる会社を選ぶイメージ。学長のマガジンで掲載されている銘柄を中心に自分でも分析を加えている。

両学長が高配当株を選ぶ際の評価基準は以下の通りです。私のスクリーニングもこれをベースにしています。

評価 意味
◎ 優秀 学長基準を高い水準で満たす。利益率高い・キャッシュリッチ・安定成長・増配
○ 良好 概ね学長基準を満たすが、一部項目(利益率・自己資本比率等)がやや低い
△ 要注意 複数の懸念点あり。業績変動・自己資本比率低め・減配リスク等を監視
× 不適格 学長基準を明確に満たさない銘柄
学長の基準をそのまま使えばいいですか?
学長の基準は非常に優秀な出発点だけど、最終的には自分なりの判断基準を持つことが重要。同じ銘柄でも「自分がなぜ買うのか」を言語化できていないと、暴落したときに狼狽売りしてしまう。学長の考えを参考にしつつ、自分の頭で考えることが大事。

3. 私が使っているスクリーニング8項目

私が銘柄をスクリーニングする際に確認している8つの項目です。これをクリアした銘柄だけを「暴落時候補リスト」に入れています。

① 売上高トレンド|安定して右肩上がりか

評価 基準
◎ 10年以上の一貫した増加
○ 5〜9年の増加トレンド
△ 横ばいまたは波がある
× 下落傾向

② EPS(1株利益)|安定して増えているか

一時的な揺れは許容しますが、長期的に右肩上がりであることが理想。赤字・減少傾向の銘柄は候補から外します。

③ 営業利益率|7%以上が合格ライン

評価 基準
◎ 優秀 10%以上(高収益体質)
○ 合格 7〜10%
△ 注意 5〜7%(業種次第)
× 不合格 5%未満

④ 自己資本比率|40%以上マスト、60%超えで安心

自己資本比率ってどのくらいが理想ですか?
学長の言葉を借りると「40%以上マスト、60%超えで安心、80%以上は愛してる」(笑)。借金が少なくて自己資金で経営できている会社は、不況でも配当を守りやすい。これは本当に重要な指標だよ。

⑤ 営業キャッシュフロー|安定してプラスか

本業でしっかり現金を稼いでいるかを確認します。営業CFがマイナスの企業は要注意。10年以上プラスを継続している企業が理想です。

⑥ 現金等|手元資金が潤沢か

「キャッシュリッチ」かどうかの確認です。10年で現金が増加傾向にあり、十分な手元資金を持っている企業を優先します。

⑦ 1株あたり配当金|連続増配が理想

10年以上の連続増配または累進配当(下げない配当)を続けている企業は、今後も増配が期待しやすいです。過去に大幅減配歴がある銘柄は注意が必要。

⑧ 配当性向|30〜50%が理想

評価 基準
◎ 理想 30〜50%(余裕があり持続可能)
○ 許容 20〜30%または50〜60%
△ 注意 15〜20%または60〜75%
× 危険 15%未満または75%超(持続リスク大)
配当性向が高すぎると何がいけないんですか?
配当性向が75%を超えると、業績が少し落ちただけで配当を維持できなくなる。見かけの利回りが高くても、持続できない配当は意味がない。30〜50%の余裕のある配当性向の企業の方が、長期的には安心して保有できる。

4. 購入トリガーの決め方|利回り〇%・株価〇〇〇円で買う

銘柄を決めたとして、いつ買えばいいんですか?
「いつ買うか」を事前に決めておくのが鉄則。「配当利回りが〇%になったら買う」または「株価が〇〇〇円まで下がったら買う」という購入トリガーを設定しておく。感情で動くと暴落時に怖くて買えない。

購入トリガーの設定例

例えばアイティフォー(4743)の場合(2026年3月時点の株価1,698円・配当80円・利回り4.78%):

  • 利回りトリガー:配当利回りが5.0%以上になったら購入(→株価1,600円以下が目安)
  • 株価トリガー:株価が1,628円以下に下落したら購入

このように事前に「この価格になったら買う」を決めておくことで、暴落時に迷わず動けます。

利回り何%を目安にすればいいですか?
私は利回り3.5〜4%以上を一つの基準にしている。ただし、それより重要なのは「その企業の過去の利回りレンジ」。普段3%台の銘柄が暴落で5%超えになったら、それは歴史的な割安水準という判断になる。

5. 暴落時まとめ買い戦略|目星をつけた銘柄リストを常備する

暴落時に買うって、実際は怖くないですか?
怖い(笑)。でも、事前にリストを作って「この価格で買う」を決めておけば、感情に負けずに動ける。暴落時にゼロから考えていたら絶対に怖くて手が出ない。準備が全てだよ。

私が実践している暴落時まとめ買い戦略の流れです。

STEP 1:平時に「買いたい銘柄リスト」を作る

スクリーニング8項目をクリアした銘柄を常時リスト化しておきます。このリストは定期的に最新化し、株価・利回り・財務データを更新し続けます。「いざというとき何を買うか」を普段から考えておく。

STEP 2:銘柄ごとに「購入トリガー」を設定する

前述の通り、「配当利回り〇%になったら買う」「株価〇〇〇円になったら買う」を事前に決めておきます。

STEP 3:暴落が来たら粛々と買う

暴落時に「もっと下がるかも」と思って買えないことがあります。
底値は誰にもわからない。だから「分割して買う」のがコツ。設定した購入トリガーで一回目を買って、さらに10%下がったら追加で買う、という形にすれば底値を狙う必要がなくなる。完璧な底値より「割安な水準で買えているか」の方が重要。

STEP 4:リストを常に最新化する

決算情報・増配・減配のニュースが出たら、随時リストを更新します。「買いたい銘柄」が変わることもあります。財務が悪化した銘柄はリストから外す判断も必要です。


6. 私の高配当株候補リスト(2026年3月時点)

以下は私が実際に管理しているスクリーニングリストから、学長評価◎かつ配当利回り4%以上の銘柄を抜粋したものです(2026年3月22日時点のデータ)。

コード 企業名 業種 株価(円) 配当(円) 利回り(%) 自己資本比率(%) 営業利益率(%)
6381 アネスト岩田 機械 1,680 83 5.06 67.7 9.2
8130 サンゲツ インテリア 3,195 155 4.96 61.5 10.5
4743 アイティフォー 情報サービス 1,698 80 4.78 79.5 15.2
9381 エーアイテイー 国際物流 2,250 100 4.52 74.6 8.5
6345 アイチコーポレーション 建設機械 1,380 60 4.47 83.7 10.5
7820 ニホンフラッシュ 建材 830 36 4.46 71.4 10.2
9769 学究社 教育・学習塾 2,406 103 4.34 60.3 12.5
9757 船井総研HD コンサルティング 1,127 48 4.32 72.4 18.5
6345 アイチコーポレーション 建設機械 1,380 60 4.47 83.7 10.5
7931 未来工業 建材・電設資材 3,240 130 4.09 79.2 14.8
2169 CDS 情報サービス 1,827 74 4.06 83.9 14.5
3771 システムリサーチ 情報サービス 1,773 70 4.06 67.4 11.5
4674 クレスコ 情報サービス 1,477 58 4.03 71.1 10.5
4746 東計電算 情報サービス 4,370 173 4.03 79.6 12.5
6957 芝浦電子 電子部品・センサー 7,110 288 4.00 82.8 15.5
7817 パラマウントベッドHD 医療・介護機器 3,515 124 4.00 75.0 16.5
特に注目している銘柄はありますか?
個人的に気になっているのは船井総研HD(9757)と未来工業(7931)。船井総研は営業利益率18.5%という超高収益体質で、未来工業は自己資本比率79.2%・営業利益率14.8%と財務が優秀。どちらも暴落時に仕込みたい筆頭候補。あとアイティフォー(4743)は既に購入済み。

※このリストはあくまで私個人の調査結果です。投資判断はご自身でお願いします。


7. 基本は売らない|売却する基準だけ決めておく

一度買ったら売らないんですか?
基本は売らない。高配当株は「配当をもらいながら長期保有する」のが王道。株価が少し下がっても慌てない。ただ、売却基準だけは事前に決めておく必要がある。

リベ大(両学長)推奨の売却基準を参考に、私が設定している売却トリガーは以下の4つです。

売却基準①|減配または無配になったとき

高配当株を保有する理由は「配当をもらうこと」。減配・無配転落は投資前提が崩れたサインです。業績悪化による減配の場合は、速やかに売却を検討します。

売却基準②|業績が継続的に悪化しているとき

一時的な業績悪化は許容しますが、売上・EPS・営業利益率が2〜3年にわたり悪化し続けているときは要注意。「一時的な逆風」か「構造的な問題」かを見極めます。

売却基準③|財務が著しく悪化したとき

自己資本比率が大きく低下したり、借金が急増している場合は減配リスクが高まります。キャッシュフローがマイナスに転落した場合も要警戒です。

売却基準④|より良い銘柄に乗り換えるとき

株価が大きく上がって利回りが下がった場合はどうしますか?
株価上昇で利回りが2%を切ってきたら、より利回りの高い別の優良銘柄への乗り換えを検討することもある。ただし乗り換えは慎重に。売却益に対する税金もかかるし、新しい銘柄が本当に優秀かどうかの見極めが必要。安易な乗り換えは禁物だよ。

8. まとめ|自分なりの判断基準を持つことが最重要

この記事でお伝えしたことを整理します。

  1. 高配当株の真の魅力は「配当金というキャッシュフローを今の生活に活かせること」
  2. リベ大(両学長)の基準を参考にしつつ、自分なりのスクリーニング基準を持つ
  3. 8つのチェック項目(売上・EPS・利益率・自己資本・CF・現金・配当・配当性向)で絞り込む
  4. 購入トリガー(利回り〇%・株価〇〇〇円)を事前に決めておく
  5. 暴落時に迷わず動けるよう、平時から「買いたい銘柄リスト」を常備・最新化する
  6. 基本は売らない。ただし減配・業績悪化・財務悪化の売却基準だけは明確にしておく
最初は難しそうに感じましたが、やることがクリアになりました。
最初は難しく感じるけど、慣れると楽しくなる。企業を分析して「この会社は買いだ」と判断できるようになると、株式投資が全く別のものに見えてくる。まずは1〜2銘柄、少額から始めてみて。配当の案内状が届いた日の感動を体験してほしい。

次のステップとして、以下の記事も参考にしてください。

※本記事の銘柄情報は2026年3月22日時点のデータです。投資は自己責任でお願いします。本記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。