歌舞伎町の裏カジノで、ポーカーと競馬ゲームに明け暮れていた時期があります。
借金は300万円。親にまで借金をしました。それでも当時の記憶を辿ると、不思議と精神的には落ち着いていた。今思えば、ただのアホでした。
IT部長・こざおです。人生観シリーズ第3弾は、これまであまり詳しく語ってこなかったギャンブル依存の過去について書きます。
歌舞伎町の裏ギャンブルに明け暮れた日々
ホストをしていた頃、歌舞伎町には裏のギャンブル場がいくつもありました。ポーカーゲーム、競馬ゲーム。夜の仕事が終わってから、そのまま朝までそこに入り浸る生活をしていました。
借金は300万円まで膨らみました。消費者金融だけでなく、親にも借金をしました。今書いていても情けない話ですが、事実です。
不思議なのは、当時の精神状態です。借金300万円、親からも借りている——客観的に見れば最悪の状況のはずなのに、なぜか落ち着いていた記憶があります。ギャンブルで負けても「次で取り返せる」という根拠のない自信があり、目の前の刺激に脳が支配されていたんだと思います。今振り返れば、完全に思考が麻痺していました。
結婚後も続いた、夫婦でのパチスロ
ホスト時代のギャンブルは、その後の転職を機に一度落ち着きました。しかし完全にやめたわけではありませんでした。結婚後も、夫婦でパチスロに通う生活が続いていました。
当時の我が家には、貯金がほぼありませんでした。それどころか借金もある状態。夫婦喧嘩の原因は、いつもお金のことでした。
転機:パチスロで負けた帰り道、妻が泣いた
はっきり覚えている瞬間があります。パチスロで負けた帰り道、妻が泣きました。
何かを強く責められたわけではありません。ただ、隣で静かに泣いている妻を見て、初めて「このままではまずい」と本気で思いました。それまで何度も「やめよう」と頭では思っていたはずなのに、その日初めて、腹の底から危機感が来た感覚がありました。
妻の浪費については別の記事で書いていますが、当時の我が家は、私のギャンブルと、貯金がない生活の両方が重なって、家計も夫婦関係も相当危うい状態だったと思います。
脱却のきっかけは「もっと楽しいもの」に出会ったこと
そこから、私はギャンブルをぱたっとやめました。禁欲的に我慢したわけではありません。理由は単純で、ビジネス(副業のブログ)に出会ったからです。
30歳、長女が生まれたタイミングで始めた副業ブログが、結果的にギャンブルからの脱却のきっかけになりました。当時は意識していませんでしたが、今振り返ると、ビジネスの方がギャンブルより刺激的で、楽しかったんだと思います。
ギャンブルの快感は「勝てば嬉しい、負ければ悔しい」の単純な繰り返しです。一方でビジネスは、工夫すれば結果が変わる、積み上げれば数字が伸びる、自分の頭で考えた戦略が当たる——もっと複雑で、もっと長く続く達成感がありました。「我慢してやめた」のではなく、「もっと面白いものを見つけたから、自然と離れた」というのが正直な感覚です。
このブログ副業自体は、後に大きな失敗を経験することになります。それでも、ギャンブルという穴から抜け出すきっかけになったことは、間違いなく人生の転機でした。
今のギャンブルとの向き合い方|180度変わったこと
正直に言うと、今もギャンブルは完全にやめたわけではありません。年に数回、友人との付き合いで競馬やパチンコに行くことがあります。
ただ、当時と今では向き合い方が180度変わりました。
| 20代前半(当時) | 今 | |
|---|---|---|
| 頻度 | ほぼ毎日 | 年に数回 |
| 一人で行くか | 一人で入り浸る | ほぼ一人では行かない |
| 目的 | 勝って一発逆転 | 友人との付き合い |
| 時間の使い方の優先順位 | ギャンブルが最優先 | ビジネス・趣味(サウナ・ゴルフ)を優先したい |
| 負けたときの感情 | 次で取り返そうと躍起になる | 「まあ、そんなもんか」で終われる |
一番大きく変わったのは、「勝ちたい」という気持ちの絶対量です。今も勝てば嬉しいですが、それよりビジネスや趣味に時間を使いたいという気持ちの方が強い。だから一人でギャンブル場に行くこと自体が、ほとんどなくなりました。
「一人で行かない」がルールになった理由
今、ギャンブルに行くときは必ず友人と一緒です。これは意識してそうしているというより、自然とそうなったという感覚に近いです。
振り返ると、20代の頃に歯止めが効かなくなったのは、常に一人で入り浸っていたからだと思います。誰にも見られていない、誰にも止められない状況だからこそ、際限なく続けられてしまう。友人と一緒だと、遊びの時間に自然と区切りがつきますし、何より「自分の姿を誰かに見られている」という感覚が、無意識のブレーキになっている気がします。
この経験から、今思うこと
20代前半の自分に会えるなら、正直かける言葉が見つかりません。ただ、あの時期があったからこそ、今の価値観があるとも思っています。
「もっと刺激的で、もっと長く続くもの」に出会えれば、人は自然と依存から離れられる。これは、ギャンブルに限らず、他の依存的な習慣にも当てはまる気がしています。無理にやめようと我慢するより、それ以上に夢中になれるものを見つける方が、結果的に近道なんだと思います。
私の場合、それがたまたまビジネス(副業)でした。今は投資、資産形成、そしてこのブログを書くことが、当時のギャンブル以上に私を夢中にさせています。
もう一つ思うのは、「やめさせよう」とする力より、「気づかせてくれる」存在の力の方が強いということです。妻は私に「ギャンブルをやめて」と何度も言ったわけではありません。ただ、泣いている姿を見せてくれた。その一瞬の方が、どんな正論よりも私の中に響きました。人を変えるのは、説得ではなく、感情が動く瞬間なのかもしれません。
妻が泣いた帰り道がなければ、今の自分はなかったかもしれません。情けない過去ですが、隠さずに書きました。
次のステップとして、以下の記事も参考にしてください。