ある日、家に100万円のトイプードルがいました。
相談は一切なし。気づいたら家族の一員になっていました。
IT部長・こざおです。実家は絵に描いたような節約家庭。そんな私が結婚したのは、根っからの浪費家でした。この記事では、資産形成の話ではなく、「浪費家の妻と、節約家育ちの私」がどう折り合いをつけてきたかという、かなり個人的な話をします。
これから始める「こざおの人生観」シリーズの第1弾です。
目次
- 100万円のトイプードルが来た日
- 節約家庭育ちの私と、浪費家の妻
- 浪費エピソード集|まだまだあります
- 「ドケチ」と言われ続けた日々
- 節約させようとした時代|全部失敗した
- 転機:嫁の趣味のために2軒目を購入した日
- 「稼ぐ力」だけでは足りなかった
- 今の境地|ユニクロが好きな自分を否定しなくていい
- 同じ悩みを持つあなたへ
1. 100万円のトイプードルが来た日
忘れもしません。仕事から帰ると、リビングに見たことのない子犬がいました。
妻に聞くと、「トイプードルを飼うことにした」と。金額を聞いて絶句しました。100万円のトイプードル。相談はゼロ。決定事項として報告されただけでした。
当時の私にとって、これは「事件」でした。でも今振り返ると、これは序章に過ぎませんでした。
2. 節約家庭育ちの私と、浪費家の妻
私の実家は、典型的な節約家庭でした。新しい服は必要最低限、外食は特別な日だけ、モノは壊れるまで使う。「お金は使わないもの」という価値観の中で育ちました。
一方の妻は真逆です。常に何かを買っている。欲しいと思ったら、金額を気にせず手に入れる。私はどちらかというとミニマリスト思考で、モノを増やすこと自体にストレスを感じるタイプ。価値観が正反対の2人が結婚したわけです。
結婚した当初は、「まあ、そういう人もいるか」くらいに思っていました。でも一緒に暮らすうちに、その差は想像以上に大きいことに気づいていきます。
3. 浪費エピソード集|まだまだあります
ここで、我が家の浪費エピソードをいくつか紹介します。正直、書き出すと止まりません。
クレジットカードの支払いが毎月かなりの額に
ある時期、カードの明細を見て目眩がしました。毎月の支払いが、驚くほどの金額になっていたのです。何にそんなに使っているのか、正直全部は把握できていません。
飼い犬の次は鳥、今ではリビングに20羽以上
トイプードルが亡くなった後、妻は鳥を飼い始めました。1羽、2羽と増えていき、気づけばリビングに20羽以上。もはや我が家はちょっとした鳥類園です。
コンビニ大好き、常に何かを購入している
スーパーで済むような買い物も、なぜかコンビニ。しかも毎日のように立ち寄って何かを買ってくる。私からすると「なぜ今それが必要なのか」と思う場面が日常的にあります。
4. 「ドケチ」と言われ続けた日々
私自身は、正直なところ浪費に興味がありません。服はユニクロのシャツとパンツがあれば十分。それ以上を求める理由が、心の底からわからないタイプです。
でも、これが妻には理解されません。
「貧乏人」「ドケチ」
何度も言われました。ユニクロを着ていると、
「ダサい、もっと良いものを身につけて」
と言われます。心の中では「ユニクロ、いいんだけどなぁ……」と思いながら、何も言い返せずにいました。
節約家庭で育った私にとって、「お金を使わないこと」は美徳でした。でも妻からすれば、それは「みすぼらしい」「貧乏くさい」ことだったのです。どちらが正しいという話ではなく、根本的に育った土壌が違うということに、当時は気づけませんでした。
5. 節約させようとした時代|全部失敗した
結婚してしばらくは、妻に「節約してほしい」と伝え続けていました。家計簿をつけてもらおうとしたり、予算を決めようとしたり。
結果、全部失敗しました。
妻は妻で「なんでそんなにケチケチしなきゃいけないの」と不満を募らせ、私は私で「なんでこんなに無計画に使うんだ」とイライラする。話し合いは毎回、水掛け論になって終わる。家庭内の空気は、どんどん重くなっていきました。
今思えば、これは当然の結果です。相手の価値観そのものを否定しようとしていたのですから、うまくいくはずがありません。
6. 転機:嫁の趣味のために2軒目を購入した日
決定的だったのは、妻の趣味を本格的な事業にするため、田舎に2軒目の家(3,000万円程度)を購入したときです。
正直、頭が真っ白になりました。「またか」と。でも今回は、これまでとは違う展開になります。
たまたま1軒目の家を賃貸に出すことができ、家賃収入という形でこの出費をカバーできる状況が生まれました。「結果的にセーフだった」というだけの話ですが、この出来事が私の中で一つのきっかけになりました。
「妻の浪費を止めることはできない。でも、それをカバーできるだけの収入・資産を自分が作ればいいのではないか」——そう考えるようになったのです。
7. 「稼ぐ力」だけでは足りなかった
そこから私は、「稼ぐ力」を上げることに意識を切り替えました。仕事で結果を出し、年収を上げていく。実際、年収は上がっていきました。
でも、それだけでは心のストレスは消えませんでした。
年収が上がっても、妻の支出も比例して増える感覚があり、「稼いでも稼いでも追いつかれる」という感覚が拭えなかったのです。
本当の転機は、38歳でリベ大(両学長)に出会い、お金の勉強を始めてからでした。インデックス投資、高配当株投資——資産を可視化し、それが積み上がっていく過程を実感するようになってから、ようやく心に余裕が生まれ始めました。
「稼ぐ力」で収入という「フロー」を増やし、「投資」で資産という「ストック」を積み上げる。この両方が揃って初めて、妻の浪費に対する私のストレスは軽くなっていきました。
8. 今の境地|ユニクロが好きな自分を否定しなくていい
資産形成が進んだ今、妻の浪費に対する感情は大きく変わりました。
「また使ってる」というイライラは、「まあ、投資も順調だしな」という余裕に置き換わっています。妻が好きなことにお金を使い、私は自分のペースで資産を積み上げる。お互いが、お互いのスタイルを否定せずにいられるようになりました。
そして何より、「ドケチ」と言われても、もう気にならなくなりました。ユニクロが好きな自分は、別に貧乏でもみすぼらしくもない。それは単に「自分の価値観」であって、直す必要のあるものではなかったのです。
節約家庭で育った私が、資産形成を通じて辿り着いたのは、皮肉にも「節約すること」ではなく「自分の価値観を否定しなくていいと気づくこと」でした。
9. 同じ悩みを持つあなたへ
パートナーの金銭感覚に悩んでいる人は、きっと少なくないと思います。私が伝えたいのは、たった一つです。
相手を変えようとするより、自分の土台を強くする方が、結果的に早い。
節約させることに全エネルギーを使うより、稼ぐ力と資産形成に同じエネルギーを使った方が、家庭の空気も、自分の心も、ずっと軽くなります。
我が家はまだ、鳥が20羽以上いるリビングで暮らしています。それでも今は、それを笑って話せるくらいには、心に余裕ができました。
次回の人生観シリーズでは、「お金があっても幸せになれるとは限らない」という話を書く予定です。
次のステップとして、以下の記事も参考にしてください。