「未経験からIT転職したいけど、何から勉強すればいいかわからない」
「資格?プログラミング?スクール?順番がわからない」
IT部長・こざおです。私は25歳・PC未経験で派遣会社経由でIT業界に入り、研修3日で現場に出ました。今は中堅SES企業の部長として、未経験者を採用する側にいます。
この記事では、採用側の視点で「未経験がIT転職までにやるべき学習の順番」を、期間・費用・優先度つきで解説します。結論から言うと、高額スクールは不要です。
1. 結論:未経験IT転職の学習ロードマップ(3〜6ヶ月)

| STEP | やること | 期間 | 費用 | 優先度 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 職種を決める | 1週間 | 0円 | ★★★★★ |
| 1 | ITパスポート取得 | 1〜2ヶ月 | 約1万円(受験料+参考書) | ★★★★★ |
| 2 | Progateで基礎文法 | 2〜4週間 | 月1,000円程度 | ★★★★☆ |
| 3 | 基本情報 or 職種別資格 | 2〜3ヶ月 | 1〜2万円 | ★★★☆☆ |
| 4 | 小さな成果物を作る | 2〜4週間 | 0円 | ★★★★☆ |
| 並行 | 転職エージェントに登録・相談 | 随時 | 0円 | ★★★★★ |
合計:3〜6ヶ月・費用3〜5万円。高額スクール(30〜80万円)は不要です。理由は後述します。
2. STEP 0:職種を決める(ここを飛ばすと全部無駄になる)
未経験が狙える主な職種と、学ぶべきこと
| 職種 | 向いている人 | 優先して学ぶこと |
|---|---|---|
| 開発エンジニア(Java等) | 作るのが好き・コツコツ型 | Progate→基本情報→簡単なアプリ |
| インフラエンジニア | 仕組みに興味・安定志向 | ITパスポート→LinuC / CCNA→AWS CLF |
| テスター・QA | 細かい確認が得意 | ITパスポート→JSTQB |
| IT営業・セールスエンジニア | 前職が営業・接客 | ITパスポート→業界知識(SES・SIerの商流) |
| PMO・ITコンサル補佐 | 前職が事務・管理・調整役 | ITパスポート→プロジェクト管理の基礎 |
前職の経験で決めるのが一番早いです。営業出身ならIT営業、事務出身ならPMO、モノづくりが好きなら開発。「前職×IT」の掛け算が、未経験でも採用される最短ルートです。
3. STEP 1:ITパスポートで「IT業界の共通言語」を覚える
職種が何であれ、最初はITパスポートです。理由は「IT業界の共通言語」が一通り身につくから。現場の会議で飛び交う用語(サーバー・DB・ネットワーク・セキュリティ・開発工程)が理解できるようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 難易度 | 合格率約50%。文系でも独学で十分 |
| 勉強時間 | 文系未経験:100〜150時間 / 理系:80〜120時間 |
| 費用 | 受験料7,500円+参考書1,500〜2,000円 |
| 受験方法 | CBT方式で随時受験可能。結果は即日 |
| おすすめ教材 | 過去問道場(無料サイト)+参考書1冊 |
ITパスポートの効率的な勉強法
- 参考書を1周ざっと読む(2週間)——理解より「全体像」優先
- 過去問道場で毎日50問(3〜4週間)——間違えた問題だけ参考書で確認
- 正答率が安定して70%を超えたら受験申込
4. STEP 2:Progateでプログラミングの「感覚」をつかむ
Progateの進め方(Java の場合)
| レベル | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 初級(Java I〜III) | 変数、条件分岐、繰り返し、配列 | 約8〜12時間 |
| 中級(Java IV〜V) | クラス、メソッド、オブジェクト指向の基礎 | 約8〜10時間 |
| 合計 | 基礎文法+オブジェクト指向の概要 | 約15〜25時間 |
言語は職種によって変えてOKです。開発なら Java か Python、Web系なら HTML/CSS/JavaScript、インフラなら Linux コマンド(Progateにコース有)。
ここで「向いてない」と感じたら、開発職は避けてIT営業・PMO・インフラを検討してください。それも重要な発見です。
5. STEP 3:基本情報技術者 or 職種別資格で差をつける
ITパスポートは「最低ライン」。ここから1段上の資格を取ると、他の未経験者と明確に差がつきます。
| 職種 | おすすめ資格 | 勉強時間 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 開発エンジニア | 基本情報技術者(FE) | 150〜200時間 | SES・SIerで評価が高い。資格手当が出る会社も |
| インフラ | LinuC レベル1 / CCNA | 100〜150時間 | インフラ案件への配属確率が上がる |
| クラウド志向 | AWS クラウドプラクティショナー(CLF) | 50〜80時間 | 取りやすく、需要が高い |
| PMO・営業 | 基本情報 or ITIL ファンデーション | 50〜150時間 | 管理・運用の基礎を証明 |
STEP 3は「転職前に取れれば理想、無理なら入社後1年以内」で構いません。ITパスポート+Progate+エージェント相談があれば、転職活動は始められます。
6. STEP 4:小さな成果物を1つ作る
「資格+独学」に加えて、何か1つ作ったものがあると、面談での説得力が段違いになります。大きなものは不要です。
| 職種 | 成果物の例 | 期間 |
|---|---|---|
| 開発 | TODOアプリ、家計簿、簡単なWebページ(GitHubで公開) | 2〜4週間 |
| インフラ | 自宅PCにLinux(Ubuntu)を入れてWebサーバーを立てた記録 | 1〜2週間 |
| IT営業・PMO | IT業界の商流をまとめた資料、ExcelやNotionで作った管理表 | 1週間 |
「作った」という事実が「学ぶ姿勢」の最も強い証拠になります。面談で「これを作りました」と見せられる人は、未経験でも採用側の印象が一気に変わります。
7. プログラミングスクールは必要か?採用側の本音

スクールが向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 一人だと絶対に続かない自覚がある | 独学で3週間続いた実績がある |
| 質問できる相手が周りに誰もいない | ネットで調べて解決できる |
| お金を払わないと本気になれない | 30〜80万円が家計に重い |
| 転職保証・紹介を使いたい(※要注意) | エージェントを自分で使える |
注意:「転職保証」付きスクールの紹介先は、スクールと提携しているSES企業に偏る傾向があります。中には多重下請けの末端企業も含まれるため、スクールの紹介先だけで決めるのは危険です。必ず転職エージェントも並行して使ってください。
スクール卒業後に転職できない人の実態は、「プログラミングスクール卒業したのに転職できない」採用側の本音で詳しく書いています。
8. 採用面談で「学習の証拠」をどう見せるか
学習したことは、見せ方で価値が3倍変わります。
| ❌ 弱い見せ方 | ✅ 強い見せ方 |
|---|---|
| 「ITパスポートを取りました」 | 「ITパスポートを2ヶ月・120時間で取得しました。特にネットワークとセキュリティ分野に興味を持ちました」 |
| 「Progateをやりました」 | 「ProgateでJavaを25時間学習し、その後TODOアプリを作りました。GitHubはこちらです」 |
| 「独学で勉強しています」 | 「平日は毎朝1時間、休日は3時間を学習に充て、3ヶ月継続しています」 |
ポイントは「数字」と「継続」と「次の一歩」。時間・期間・成果物を具体的に言えると、「この人は入社後も自分で学べる」と判断されます。
9. よくある失敗パターン3つ
失敗①:勉強を「完璧」にしてから転職しようとする
「基本情報を取ってから」「Javaをマスターしてから」と言い続けて1年経つ人がいます。ITパスポート+Progate(3ヶ月)で転職活動は始められます。残りは入社後に学ぶ方が圧倒的に速い。
失敗②:職種を決めずに手当たり次第に学ぶ
Java・Python・AWS・ネットワーク…全部かじって全部中途半端。面談で「何になりたいの?」に答えられません。STEP 0に戻ってください。
失敗③:エージェントに相談せず一人で進める
「まだ勉強中だから」と登録を先延ばしにする人が多いですが、エージェントは「今のあなたに何が足りないか」を教えてくれる無料の情報源です。学習と並行して登録し、市場価値を確認しながら進めるのが正解。
エージェントの選び方は未経験IT転職におすすめの転職エージェント比較を参照してください。
10. まとめ|学習は「転職のため」ではなく「入社後に生き残るため」
- 学習の前に職種を決める。前職×ITの掛け算で選ぶ
- ITパスポート→Progateの3ヶ月で転職活動は始められる
- 基本情報・職種別資格は「取れれば理想、無理なら入社後」
- 小さな成果物1つが最強の証拠になる
- 高額スクールは不要。独学で3週間続けられるなら独学一択
- 学習と並行してエージェント登録。市場価値を確認しながら進める
次のステップとして、以下の記事も参考にしてください。