同じ仕事をしていて、同じくらいできるはずなのに。
なぜか周りに人が集まる人と、だんだん人が離れていく人がいます。
そして評価する側から見ると、この差は驚くほどはっきりしています。
私はIT業界で19年、うち部長として6年、中堅SESで200人以上の面談をしてきました。この記事では、好かれる人と嫌われる人の違いを、性格論ではなく具体的な言動として書きます。
そして最後に、なぜそれが評価と年収につながるのかまで書きます。
📌 この記事を読むとわかること
- 好かれる人がやっている5つの具体的な言動
- 嫌われる理由の1位は「他責」である理由
- 好かれる人が積み上げている順番
- 社内での振る舞いが、客先でもそのまま出る話
- 好かれることが、なぜ評価と年収につながるのか
- 明日から変えられるのはどれか
この記事の要約
職場で好かれる人と嫌われる人の差は、性格ではなく言動に出ます。好かれる人は忙しい時期ほど前向きで、自分から声をかけ、指摘されたらまず認めます。嫌われる理由の最多は他責です。中堅SESの部長が、19年見てきた分かれ目と、それが評価につながる仕組みを書きました。
結論|差が出るのは5つの言動です
先に答えを書きます。

どれも才能ではありません。やるかやらないかです。
好かれる人がやっていること
① 忙しい時期ほど、前向きでいる
システム業界には、繁忙期が必ず来ます。導入前、リリース前、障害対応。きつい時期は避けられません。
そこで差が出ます。
会社で顔を合わせたときに、笑顔を絶やさない人がいます。つらいことを隠しているのではなく、起きていることを前向きに捉えているだけです。
一方で、顔に出る人がいます。周りは気を使い、話しかけにくくなります。
② 遠慮せずに、自分から声をかけてくる
上司には声をかけづらい。その気持ちは分かります。
ただ、遠慮せずに声をかけてくる社員は、素直にかわいいものです。
常駐していると、社内との接点は帰社のときくらいしかありません。その数少ない機会に何も言ってこない人は、評価する側から見ると情報がゼロのままです。
ただし条件があります。何も考えずに声をかけるのではなく、話す中身を少し準備しておくことです。
現場で起きていること、そのうえで自分の意見。たとえば「増員の話が出ていますが、こういうスキルの人が欲しいです」。このかたちだと、上司は判断に使えます。
準備の仕方はかわいがられる部下になる方法に詳しく書きました。
③ 指摘されたとき、まず認めて謝る
ここがいちばん大きいと思っています。
たとえばプロジェクトリーダーの判断ミスで遅延が広がり、顧客からクレームが来た。自分だけの責任ではない。
そこで言い訳から入る人と、まず認める人に分かれます。
自分は悪くない、誰かの責任だと言いたくなる気持ちは分かります。ただ、どんな場面でも、自分の責任の範囲は必ずあります。
そこを客観的に見たうえで、まず認めて謝る。そして今後どうするかを自分の言葉で言える。こういう社員は、何度でも任せたくなります。
この型は素直に謝れる人が伸びる理由にまとめました。
④ 相手の立場に立って動く
これは説明が難しいのですが、やっているかどうかはすぐ分かります。
資料を渡すときに相手が何を知りたいかを考えている。依頼するときに相手の状況を聞いている。そういう小さな積み重ねです。
⑤ ありがとうを素直に言える
食事をごちそうしたとき、助けてもらったとき。
素直に伝えられる人は、また何かしてあげたくなります。当たり前のようでいて、できていない人は本当に多いです。
嫌われる理由は、だいたいこの順番
逆側を書きます。多い順に並べると、こうなります。
- 他責|うまくいかない理由を、人や環境に置く
- 自分中心の考え方|判断の基準が自分の都合だけ
- 協調性が無い|周りと足並みを揃えない
この3つは、根っこが同じです。相手の立場に立って考え、行動できない。
なぜそう言い切れるのか。客先からの評価を見ているからです。
社内で他責の人は、現場でも同じ考え方で動いています。結果として生産性が低く、顧客からの評価も低い。そして成果が出ません。
他責が評価にどう響くかは他責にする人は、なぜ評価されないのかに書きました。
好かれる人は、順番に積み上げている
ここが重要です。好かれることと評価は、別の話ではありません。

土台は話しかけやすさです。笑顔と前向きさ。ここだけでも印象は変わります。
その上に信頼が乗ります。言ったことが返ってくる、間違いを認めて直せる。
信頼されると任されます。新しい案件の話を持っていきたくなるのは、こういう社員です。
そして任されるから、結果が出ます。
つまり好かれることは、結果を出すための前提条件になっています。
実際に、何が起きたか
弊社に、過去に例のなかった飛び級での管理職昇格をした若手社員がいます。
直接の理由は、圧倒的な売上と利益を出したことです。ただ、その要因のひとつは間違いなく愛嬌だったと思っています。
ほかにも、通常ならあり得ないストレートでの昇給をした社員がいます。新しい案件の話を持っていきたくなるのも、こういう人です。
IT企業とはいえ、いちばん重要なのは顧客とのコミュニケーションです。
事業を伸ばすには「御社に任せたい」と言ってもらう必要があります。技術で生産性を出すのは当然として、それ以上にここが効きます。
愛嬌そのものについては仕事に愛嬌が必要な3つの理由に、私がホスト時代に身につけた方法まで含めて書いています。
あなたに質問があります。仕事において『愛嬌(あいきょう)』は必要だと思いますか? 結論から言うと”間違いなく”必要です。というか、人によって必要になるといった方が正解でしょうか。 出世したい 人より[…]
「愛想はいいが、中身がない」と言われる人
よく聞く評価です。これはどう見分けているのか。
結果です。
SESは客先に入るので、中身が無ければ成果が出ません。上辺だけの人は、すぐにばれます。
正直に言うと、少し会話すれば分かります。言語化は難しいのですが、19年見ていると分かるようになります。
逆に言えば、好かれることだけを目的にしても意味がありません。土台として効くのであって、それ自体がゴールではない、ということです。
よくある質問
Q. 無理に明るく振る舞うのは疲れます。
無理をする必要はありません。つらい事実は伝えて構いません。
差が出るのは、そのあとです。「きついです」で終わるか、「きついですが、ここを変えれば回ります」まで言えるか。この一言だけです。
Q. 上司に話しかけるタイミングが分かりません。
帰社日、全社会議のあと、面談。この3つで十分です。
何を話すかを先に決めておいてください。現場の状況をひとつ、そして自分の意見をひとつ。これだけで印象が変わります。
Q. 嫌われている自覚があります。もう手遅れですか?
手遅れではありません。ただし言動を変えないと、評価は変わりません。
いちばん効くのは③です。次に指摘されたとき、言い訳の前に一度認めてみてください。それだけで相手の反応が変わります。
Q. 好かれていても、結果が出ていなければ評価されませんよね?
そのとおりです。上司としては、まず結果が求められます。結果を出せない時点でマイナス評価になります。
ただ、好かれている人のほうが結果を出しやすい構造になっています。そこは先ほどの図のとおりです。
まとめ
職場で好かれる人と嫌われる人の差は、性格ではなく言動に出ます。
- 忙しい時期ほど前向きでいる
- 遠慮せずに自分から声をかける。ただし中身は準備する
- 指摘されたら、言い訳の前にまず認めて謝る
- 相手の立場で考えて動く
- ありがとうを素直に言う
- 嫌われる理由の最多は他責。次に自分中心、協調性の欠如
そして社内での振る舞いは、客先でもそのまま出ます。だから評価する側は、社内の様子を材料として見ています。
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